どこにでも居るような、高校2年の男子高校生が、
骨肉腫を発症し、好きだったテニスを
車いすテニスに形を変えて取り組み、
生き生きと大学まで通い、22才で亡くなった
武畠明聡さんについて、本人のmixiの日記や講演録、
そして、父親の記録を示すことによって、写し出す。
本人の闘病記とその病気にかかった息子を見る父親の目線が
描かれている。
最近、読んだ本でハンパなくすばらしいと思った、
大野更紗さんの『困ってるひと』と比べていると、
構成に甘さを感じるし、活字にされることを意識していない
mixiの日記を多く引用したことで間延びしてしまったことは否めない。
学生らしい、内輪でしか通じない言葉も、かなり使っていて
正直、意味が伝わらない個所があったのは不親切だし、
身近な人達だけの満足のためだけに出したんじゃないか。
と思ってしまう部分でもあった。
でも、周りの人の成長に対して、素直に喜べない父親や
余命4カ月をどんどん延ばしていった本人の力などは
読み込むことがドンドン出来たし、死ぬ前日の最後のmixiの日記で
P29 神様に死ね言われても嫌言える自信ある(笑)
というのを残し、死んでいった。この言葉は自分の心に触れた。
苦しい中、どうにかして、頑張っていく。ということ。
終わらない本人の夢と生活が記され、
わがままな部分がある本人。
父の葛藤や本音が垣間見える作品として、
普通の闘病記ではないことに良さがある。☆4つ。
<読んでほしい人>
1、 車いすで生活をしている人とそれを支える人
2、 重病になる可能性のある全ての人、特に20才までの若者
3、 「負」だけの闘病記が嫌になった人
4、 夢を見つけたい人
という感じ。
思うことがあったり、良いと思ったり、反論があったり、おかしいと思うことがあったり、質問があったり、言いたいことがあったり、
同意があったりしたら反応をして頂けると幸いです。なるべくというより出来る限り私も反応します。
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小檜山 歩
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