この本の第1刷が2009年で、今年は2011年。
タイトル通りなら、あと3ヶ月以内に新聞・テレビが
なくなっていないといけないけど、そうはならないだろう。
近い将来、そうなってしまう可能性は否めないけど、
少なくとも1年以内ではないだろう。
今のところ、赤字になった会社はあるが、
大手だけではなく、地方紙・地方ローカル局も1つもつぶれていない。
だから、2011年である今、このタイトルには物凄く違和感がある。
売るためにインパクトのあるタイトルをつけたのかもしれないし、
一応、筋だっているような「2011年新聞・テレビ消滅」論理を示しているけど、
おかしさは強く感じる。その論地は
「2008年にアメリカでたくさんの新聞社が潰れ、
アメリカのメディア界で起こったことは3年後に、日本で起こる」
というものだけど、アメリカほど日本の新聞は広告に頼っていないし、
2008年にテレビはアメリカで危ない状態になっていないような気がする。
それを絶対にわかっているのに、
それをタイトルにしてしまうのは誠実さに欠けるとまで思えてしまう。
でも、マスメディアとビジネスをつなぐ本としては今でも良書だと思う。
それは、マスメディアが変わらない現状だからこそ、
この本に書かれている手段を今からでも考えるべきだと思うから。
広くメディアが抱えている問題を認識するためには良い。
ジャーナリストのこれからの可能性にも
ビジネスの視点と元ジャーナリストとしての2つの視点が良い感じに混じっている。
でも、期待していただけにタイトルには少しがっかりかな。
メディアに関わる人や、マスメディアを考える人にはおススメな本だけど、
同時期に読んだマスメディアの本と比べてしまい、☆3つ。
<この本の売りだと思ったこと>
1、 マスメディアの現状の問題をビジネスの視点を基礎から読める
2、 メディア関連の新たなビジネスのヒントを得られる
3、 将来が見えないジャーナリスト自身の身の振り方のヒントになる
思うことがあったり、良いと思ったり、反論があったり、おかしいと思うことがあったり、質問があったり、言いたいことがあったり、
同意があったりしたら反応をして頂けると幸いです。なるべくというより出来る限り私も反応します。
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小檜山 歩
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