(大学4年の頃に書いていた模擬国連に関するブログを修正・移行しています)
前に書いたとおり、今回から、交渉について書いていこうと思います。
模擬国連会議では基本的に決議案(Draft Resolution・ドラフト)作りが交渉のベースになることがほとんどです。例外として、決議を作ることを避ける大使や、決議を作らない方がいい結果につながり国もあるけど、8割方は、決議を作ることを会議の中心に位置づけていると感じる。そして、決議作りは複数(3-10人ぐらい)の大使で共同で行うのが標準です。
そして、まずはこの中で交渉が行なわれます。また、その交渉の中で作られた決議案と使って賛成してもらえるのか、反対をどうやって棄権にしてもらうのか、決議案の合体をさせるのか。といった話をしていきます。
その交渉の第一歩として大切にすべきことを今回は書きます。
それは、「とりあえず、出してみる。押してみる、押し続けてみる」こと!
初めての交渉は緊張します。よく分からないし、文言ってなんだよ。ボトムって何?英語分からない。先輩の知識すげー!という気持ちになり、「これで良いよね?」という問いかけに2秒で屈してしまうことがほとんどです。
ここで、模擬国連初心者に1つアドバイス。
ダメだと思っても、何でもいいから30分はとにかく粘る、
30分経って、本当に相手の言うことに納得できたらOKする。
納得出来なかったらずっと粘る
ということです。1人1人の大使にはその権利が間違いなくあります。相手は、空気感、正しいこと、間違ったこと、よく分からない圧力をごちゃごちゃにして交渉してきます。特に、初心者だと思ったらカモだと思って取り込んで、自分の駒にしようとする人も居ます。その中で、どうするのか。
とりあえず、30分粘って下さい。絶対に引かない。ヤバそうだったら、少し、考えさせて下さい。と言って距離を置き、考える事。最初の交渉から交渉を続けていろんな人と話したり、一人で考えたりして、30分経って相手の言っていることに納得したら同意しましょう。分からないことが一つでもあったら、どんなおかしいと思う疑問でも相手にブツケて下さい。
分からないのに、同意することは決してしてはいけません。そして、欲を言えば、1回目の会議で文言(提案)を出すことをオススメします。どんなヒドいものでもいいので。そして、どこかの決議案に入れて、その決議案を採択することを目指して下さい。
その時の交渉は、文言を入れる交渉をする時も、賛成を求める時も何度も書いている
30分は引かない。そして、納得のいくまで考えて交渉を続ける。
というルールを守って下さい。
厳しいし、逃げることも出来ます。逃げたくなるかもしれません。でも、1回目の会議でこれをすることが後々生きてきます。先輩方、周りの人は臨機応変に交渉をしているかもしれません。でも、それは、いろんな経験を積んだからこそのものです。とりあえず、自分はそんなに臨機応変に行動できないし、どうすればいいのか分からない。と思ったらこの押し続けることをとりあえず、やってみることをオススメします。
次は「引いてみる」交渉術について説明をします。
でも、その交渉術は、1回目の会議ではできないし、押したことがない人には出来ません。だから、とにかく押し続ける交渉と会議を1度、経験して下さい。
そうしないと、次の「引いてみる」交渉術は使えません。
小檜山 歩
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