いろんなことを考え、逃げずに向かっていく鈴木おさむさんの優しさと厳しさが詰まっている 『芸人交換日記 ~イエローハーツの物語~』

1人の芸人が引退するきっかけの1つになった物語。
「夢を持っていますか?」ではなく、「夢を諦められますか?」と
いろんなことをひたすら考えている著者は問う。
甲本と田中という30才、芸歴11年目のお笑いコンビ。
イエローハーツというコンビ名の2人の物語。
ほんの小さなチャンスはあったけど、“売れる”という夢を叶えられてはいない。
年収は85万。TSUTAYAでバイトしたり、いろんな人から借金したりして
迷惑をかけながらなんとか生活している。
甲本は彼女から毎日、千円をもらって生活している、コンパにも行く、
ネタを書かない。漫才ではツッコミ。
田中はTSUTAYAでバイトをしている根暗に近い、ネタを書くボケ担当。
そんな30才の2人に物凄い小さい、でも、誰にも一応開かれているチャンスが提示された。
そのチャンスにどう向き合い、夢に向かってどう生きていくのかを
2人の日記上の語りを通して描き出す。物語は2人の日記を中心に構成されていて、
日記外で何があったのかはある程度分かるけど、読み手の想像に任されている。
ひたすら売れたいと思い続けている芸人の物語。芸人は「読んでいて辛い」らしい。
著者でTBSラジオ「考えるラジオ」のパーソナリティでもある
放送作家の鈴木おさむさんは知っている芸人の発言を引用して、そう語っていた。
そして、登場する芸人(カンニング竹山さんやはんにゃなどの芸人の名前が
2人の会話に出てくる)の1人である“カリカ”の林さんは
この本がきっかけの1つになって芸能界を引退している。
その最後の出演は鈴木おさむさんの「考えるラジオ」だった。
そんな芸人の引退まで起こしてしまうこの本。
「夢を諦められますか?」という問いが、最初に発されているけど、
夢を持てることの素晴らしさを自分は感じた。「○○という夢がある!」と
言えることは素晴らしいと思う。夢を持てることは素晴らしいよ。
いろんなことを考え、逃げずに向かっていく
鈴木おさむさんの優しさと厳しさが詰まっている一冊。☆5つ。

思うことがあったり、良いと思ったり、反論があったり、おかしいと思うことがあったり、質問があったり、言いたいことがあったり、
同意があったりしたら反応をして頂けると幸いです。なるべくというより出来る限り私も反応します。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓コメント・拍手・twitter・facebook↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

The following two tabs change content below.

小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。