「中国」と「不法移民な記者」と「マドンナの失敗」 3つだけで☆5つ。「COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 09月号」

☆5つ!COURRiER Japonが復活したような気がしました。特集は「中国人はここまで「豊か」になっていた」これだけでは流行りに乗っかった、最近のクーリエ・ジャポンと切り捨てることも出来た。
でも、政治や経済を俯瞰でとらえるのではなく、一般の様々な市民から中国を捉える試みは本当にいろんな中国の側面を見ることが出来る。地下経済、宗教、一人っ子政策。発展する中国の裏で苦しんでいる貧困層が存在する。ということは多くの人がわかっている。でも、これだけの苦しむ人のパターンがあって、理由には色々なものがあるということをここまで事細かに読み取れる記事には出会ったことがなかった。
発展しているから中国はいい。でも、苦労している人もすごくたくさん居る。と言う上表を更に深めたい人が欲しい記事が集まっている。
また、「ピューリッツァー賞受賞ジャーナリストの“告白”「私は不法移民だった」」もすばらしい。ジャーナリストの自分語りとして秀逸。

P109 私はこの国で育った。ここが私の居場所だ。私は米国人であると考えているし、米国が祖国であるとも考えている。しかし当の祖国は、私を国民のひとりだとは考えていないのだ。

という、心の内面の描写が素晴らしい。物語のようだけど、事実。
P115からの「なぜマドンナはアフリカを救えなかったのか」という記事も

P119 「彼女の強みは何です?ただ有名なだけ。それではダメなんです」

と切り捨てる。その中で援助することの難しさも学べる。本当にこの3つだけで☆5つ。

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。