「この物語はフィクションである」でも…?の続きを読んでください。 『山師M―Mの旋律―』

※本書は、老人こそ読んでください。
これを本の説明につけたい。「本書は、老人が読むには不向きです。」と書かれている説明を読んで手に入れたこの本には。経営コンサルタントのMがこれからの日本をこうすべきだ。と自分に酔いながらいろんな所で演説している様子とそれを聞いているいろんな立場の人、ほとんどがMより年上で、なにげなくMの話を聞き、聞き流していく。
それでも、Mは詭弁と自分で分かっていながら話を続ける。ベーシックインカム(BI)という考え方と、老人を中心とする既得権益を批判しながら話を聞く老人たちは別に自分の立場は危うくならなそうだから、一応聞いている。聞いているだけ。
後半は少し異なる流れになるけど、この本にをアッと驚くオチやどんでん返し、感動を求めて買うのはやめておいた方がいい。ただただ閉塞感。
この理由はあとがきの最初に書かれたこの本の主題と、それに連なる文章を読んで納得した。あとがきのその文章が、この本で一番、自分の心を突いた文章です。それで、この本にある種の納得感をもたらしてくれると思います。なんとかたどりついてみて下さい。それまで、☆2つか3つだったのですが、この最後の言葉で☆4つになりました。
Mとは誰か。読んだ人のほとんどが、この問いを考えると思う。自分なりの答えを出して欲しい。あとがきの次のページまで見逃さないで読んでほしい。
「この物語はフィクションである」でも…?の続きを読んでください。
自分なりのタイトルとしては『アジで詭弁なコンサルMと世界』。ちょっと長いですかね。

山師M―Mの旋律―
正田 真知
文芸社 ( 2011-12-01 )
ISBN: 9784286111247

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。