「がんばろう日本」の危険性、CMから読み解く

この震災でACがよくも悪くも注目されている。そして、震災から少し経つと、震災用にCMが作られていった。出演しているタレントはギャラなしでの出演と聞く。今日の講義でも取り上げられたけど。その中で2つほど、コメントをしたいことがある。

1つ目。
http://youtu.be/XnZ_7lCce54

最後に嵐が出てくる。そして、「被災地の人の気持ちになって考えてみよう」と語りかける。率直に被災地の人の気持ちになるなんてことが出来るのか。中途半端で他人行儀な関心になってしまうんじゃないか。ちゃんと電車に乗って大学に行き、家の自分の部屋でパソコンを叩いている自分には出来ない。自分なりに前のように過ごすことが大切じゃないかな。

2つ目。

ソフトバンクのCMの「みんなでがんばろう日本」もそうだし、

このCMでも「今、ひとつになるとき」「日本は強い国」「みんなで頑張れば」というキーワードはひっかかる。どうがんばればいいのか?それが分からない。一番引っかかったのは「日本の力を信じてる」というワード。

この「日本の力」という言葉は多用されている。阪神淡路大震災の時は「がんばろう神戸」だった。でも、今回は「日本」が多用されている。「東北」でも「宮城」でも「福島」でもなく「日本」。危険な徴候ではないか。「がんばろう日本」の名のもとに平時ではあり得ない政策が行われ、反対する人は「被災地の人の気持ちを考えろ」と言われ退けられ、迫害される事態になってもおかしくない、地震という異常事態による思考停止に陥らないようにしないといけない。

こひやまはアッキーナのこのCMでなごむ。ちなみに競艇には行ったことはない。別にわざわざACなどで「がんばろう日本」のCMを流す必要はない。なんのために流すのか。なんとなく流すのでは意味が無い。ただ、イライラするだけ。

The following two tabs change content below.

小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。