【本・関係図整理】京都にある「影の内閣」が頼りにならない「今の内閣」に代わりがっちり政治をしまっせ 『史上最強の内閣』(室積 光)

 

影の内閣登場!今の日本の枠組みの中で、解決策を探っていく。
著者のネーミングセンスも楽しみの一つ。

Preziを利用して整理】

【入手経路】

本屋で売れてるみたいだし、タイトルに惹かれて購入!

【概要と感想】

日本には緊急事態に出てくる「影の内閣」があって「その時」を待っている。

内閣が混乱し、北朝鮮がミサイル燃料を注入した。
内閣総理大臣・浅尾一郎(おそらく、麻生太郎をイメージ)は政権を投げ出し、影の内閣に任せることを決める。

結果、総理大臣・二条文麿を始めとする影の内閣が京都から東京へ移動。
内閣として政治を行い始める。

フィクションかもしれないけど、あってもいいかなぁと思わせる政治劇。
大切なことは内閣のメンバーは日本の制度の中でどう解決するのか知恵を振り絞っていること。

大臣たちは生身の人間で、何をやってもいいという許可はない。イマの日本の枠組みの中で、
それぞれの省庁の立場の中で、最善の策を決めていく。これが面白い。

なんでもありは、面白くなくなることが多い。イマの日本の現状の中で物語が進むからこそ、読み応えがある。

そして、出てくる登場人物や組織のネーミングがたまらない。今の政治家の名前は誰をイメージしているのか、
内閣のメンバーの元ネタは歴史上の誰を元ネタにしているのかを調べてその人について調べても楽しめる。

<内閣メンバー>

内閣総理大臣:二条友麿

内閣官房長官:松平杜方

総務大臣:高杉松五郎

法務大臣:島崎楼村

外務大臣:坂本万次郎

財務大臣:浪花秀吉

文部科学大臣:新門辰郎

厚生労働大臣:具志堅洋子

農林水産大臣:米内成美

経済産業大臣:近江明人

国土交通大臣:紀伊国屋百恵

環境大臣:松前熊蔵

防衛大臣:山本軍治

国家公安委員会:西郷利明

(20~21ページより)

取調官:桐野利春

取調官:岡田卯蔵

<その他気になる名前・ネーミング>

自由民権党総裁:浅尾一郎

民権党代表:鷹山釘男

社倫党党首:宮城美津穂

とあるオピニオンリーダー:辻政信

「夜明けまで生放送」司会:田畑宗太郎

私のツボは社倫党党首・宮城美津穂の名前と描写。物語でも結構出てくる今の政治家です。
元ネタの人は党首を辞めちゃいましたけどね…

 

【引用】

運動会のかけっこで全員一等賞みたいな平等は最悪(56)

【本へのリンク】

The following two tabs change content below.

小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。