権力闘争も政治。でも、それだけじゃダメ~『NHKスペシャル 証言ドキュメント 永田町 権力の興亡~1993-2009』から Part2~

政権を奪い合う政争について。1993年に起こった政権交代で成立した細川政権への野中広務を中心とする自民党の攻撃の理由。

P75-76「細川を追い詰めた野中。しかし、借金問題は進退を問えるほどの問題ではない、と思いながら追及していたと今明かす。
野中:細川さんは気の毒だったと思いました。政界に入る時にお父さんから反対されて勘当同然になっておったらしく、お金に非常に苦労されているなというのを調べれば調べるほど思いました。本当に「殿様」という存在から考えたら想像もできないような苦労をされてきたんだなと。
その点で、私の追及は、厳しいように見えても実際は鈍っておったと思います。
―――それでも攻撃したのはなぜですか?
野中:そうですね。やっぱり細川内閣ですからね・・・。
―――内閣を倒した後の政権構想はあったのか?
野中:そんなものは持っていませんでした。
―――ともかく倒すと?
野中:うん、倒すと・・・。
「細川内閣だから攻撃した」「ともかく倒すことだけを考えた」と語る時、野中は少し自嘲的な笑みを浮かべた。当時から葛藤を抱えていたものの、「そうせざるを得ないのが政治なのだ」と訴えるようだった。」

確かにそれが政治なのかもしれない。でも、それだけが政治になることに問題はないか。今も。それだけが政治になってしまっている。国の事を考え、協議する事は協議する姿勢が、野党にも与党にも見えない。政治家が将来のことを考え、未来への語りべにならない国への疑問と危機感を強く思う。
そして、その細川政権を継いだ羽田内閣が64日間のみの在職ののち、総辞職の時に羽田が言った言葉がこれ。
P85「もう政争というものはなくさなきゃならん。こんなことをしていると間違いなく政治不信が起こる」
これが予想通りだった。小泉時代は別かもしれない。これは別途書くけど。でも、安倍政権から今まではこの予言通りではないか。こひやまは思う。「権力闘争も政治。でも、それだけじゃダメ」だろ

1、レビューと小沢一郎という政治家について
http://kohiayu.blog5.fc2.com/blog-entry-415.html
2、政権を奪い合う政争
3、加藤の乱
4、小泉劇場
5、小沢一郎と管直人
『NHKスペシャル 証言ドキュメント_永田町 権力の興亡~1993-2009』
http://www.amazon.co.jp/NHK%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB-%E8%A8%BC%E8%A8%80%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88_%E6%B0%B8%E7%94%B0%E7%94%BA-%E6%A8%A9%E5%8A%9B%E3%81%AE%E8%88%88%E4%BA%A1~1993-2009-NHK%E3%80%8C%E6%B0%B8%E7%94%B0%E7%94%BA-%E6%A8%A9%E5%8A%9B%E3%81%AE%E8%88%88%E4%BA%A1%E3%80%8D%E5%8F%96%E6%9D%90%E7%8F%AD/dp/4140814160

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。