自分は引っ込み思案ではないし、人間関係がキツいとも思ってないけど、自分に関係なさそうな本も読まないと。と日頃から意識しているので献本に応募し、手に入れた。
この本の基本は
P4 だれでも、人から好かれたい、受け入れられたい、と思っています。またどの人にも、人から受け入れられたうえで、自分自身のありようを肯定してもらいたい、という魂の叫びがあります。
という認識のもと、自己主張の下手な人はどうやって人間関係を作っていくべきなのか。ということについて、コミュニケーション研究家である筆者が分かりやすく述べている。この中でポイントは「主張的であること」という意味のアサーティブネス(P26)をつきつめることと、表情などによって相手とのコミュニケーションを良いものにする。ということであるように思える。
言っていることは分かる。でも、本当にそれだけでいいのか。という疑問が読み終えて頭の中に浮かんだ。良しとされているアサーティブなコミュニケーションの例として、以下のような例があげられています。
P56~57 発言は常に穏やかで、以下のような言い方をします。
「お話はわかりますが、それだけはちょっと譲れませんね」
「そういうバカにしたような言い方はやめましょうよ。こちらも、よかれと思ってやっているのですから」
「あなたはそれでいいかもしれませんが、私の身にもなってください」
率直にこの聞き方が優れているとは思わない。むしろ、相手に合わせたコミュニケーションがこの本ではないがしろにされている印象がある。
しかし、昔ながらの日本的風土の年功序列型で建前を大切にしている会社や環境になじまないといけないのに、馴染めないという方にはオススメの一冊です。内容は悪くないですが、指摘の内容が少しバリエーションに欠けるような印象なので☆2つ。
小檜山 歩
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