批判だけじゃだめ 私たちの政治の話を 新しいメロドラマ 聞くことがある バランスのとれた記事?~2011年1月20日の産経、日本経済、読売、毎日新聞で気になった記事~

朝日新聞だけじゃまずいので大学の図書室で置いてあった新聞から。
① 20日 産経新聞 11面 批判してればいい時代は終わった。~「管第2次改造内閣 閣僚に聞く 与謝野馨 経済財政担当大臣」
与謝野新大臣閣僚就任後のインタビュー。税と社会保障の一体改革のとりまとめを6月までに行うなどとしているのだが、こひやまが注目したのは、野党時代の行動を問われた際の発言。
『--野党時代は民主党の政策をバラマキと批判してきた
 「野党の時は与党の政策に批判精神を持つべきだ。子ども手当は児童手当を拡充したもので、本質的には同じだと思う」』

 
 野党時代に行っていたバラマキ批判は野党の批判精神に基づくもので、本質的に児童手当と同じもので問題ないと思っていたものを批判していたことになる。確かに野党の役割として批判をし続けることも大切かもしれないが、それは政権交代もねじれもない時代の話。今、国会全体で議論しないといけない時代になっているのにも関わらず、野党だから批判していればいいという考え方は通用しない。そんな人が1人で内閣に入っても今度は、与党の役割だとか言って、議論もせずにタダごり押しをして、野党だけではなく、足並みを揃えずに入った与党とも意見が合わないで崩壊もしくは離脱するのは目に見えているのではないかな。
「与謝野馨経済財政担当相「社会保障で体制整備を」」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110120-00000099-san-bus_all
② 20日 毎日新聞 13面 私たちの政治の話をしよう。~「ザ・特集:伝わるか「菅直人」 メディアに顔出し、時には強気で語り始めたが」
管首相のメディア対応のアドバイザーを務めている下村健一元TBSキャスターの特集記事。おもしろかった。ジャーナリズムが権力の側の広報を行うことについても記しており、ジャーナリズムやコメンテーターへの苦言した以下の発言は貴重なもの。「いくつかのテレビ番組のコメンテーターが、菅さんのお手並み拝見って表現をしていたのにカチンときた。まるで傍観者、いつまでお任せ民主主義を続けるんだって。」確かにそう。そろそろ政治の事を考える時間だよね。
あと、「(笑い)」という風に表現をすることにびっくり。これも、新聞の移り変わりかな。駄目だとは思わないけどね。
「ザ・特集:伝わるか「菅直人」 メディアに顔出し、時には強気で語り始めたが」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110120ddm013010120000c.html
③ 20日 日本経済新聞 35面 新しいロマンチック~「断られたくない症候群 ツイッターで「ひま」「飲みたい」」
確かに!って率直に思った。ツイッターとかで「ひま」とか「飲みたい」とこひやまも書いたことある。確かに断られたくないこともある。気軽に傷つかない方法。
恋愛についてつぶやくときもある人を思いながらつぶやく。ということも書いてあったけど、それは。mixiとかFacebookで初恋の人の名前を検索することにも近いような気がする。新しいロマンチックな恋愛の形なんじゃないかな。
「断られたくない症候群 ツイッターで「ひま」「飲みたい」」
http://www.nikkei.com/news/topic/article/g=96958A96889DE0E3EBE7E4E1E7E2E0E2E2E3E0E2E3E39191E3E2E2E2;q=9694E3EBE2E3E0E2E3E3E3E6E5E5;p=9694E3EBE2E3E0E2E3E3E3E6E5E6;n=9694E2E5E3E2E0E2E3E2EBE5EBE7;o=9694E3EBE2E3E0E2E3E3E3E6E5E0
④ 20日 読売新聞 3面 最初は・・~社説「社会保障改革 与謝野氏軸に政府案を急げ」
与謝野氏が閣僚になり、まとまって社会保障改革に向かうように求めた社説。内容は改革案の練り上げを求めるまっとうな内容。
でも、ちょっと気になったこと。与謝野氏のインタビューがいろいろな紙面に載っているけど、聞くことがないか?自民党の比例で選出された身分で自民党を離党。「立ち上がれ日本」を結党も離党で民主党の内閣入り。さて。同じ内閣には小選挙区で敗れた相手も居る。この状況。「自民党の比例で選出された議員として民主党の内閣に入ることをどのようにお考えですか?」ということを問うべきではないのかな。政策は大切。でも、それが、最初。
「社会保障改革 与謝野氏軸に政府案を急げ(1月20日付・読売社説)」
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20110119-OYT1T01106.htm

⑤ 20日 日本経済新聞 夕刊2面 バランスをとれた記事なんてあるのか?~「ハンガリーの報道規制法、欧州議会で批判続出」
 EUの欧州議会でハンガリーの報道規制法への批判が出たらしい。その法律の内容は「新設のメディア管理当局が報道内容を調査し「バランスを欠く」などと判断した場合は罰金を科せるようにする内容」らしい。 これは、検閲だよな。
  まず、「バランスを欠かない」報道なんてあるのか?報じる内容を同じ行数にしても、同じ秒数にしても、同じ文字数にしても書いてあることは異なるし、後に書くのか、先に書くのか、接続詞によって受け取り方は大きく変わる。だから、メディアは規制してはいけない。様々な情報に溢れているの中でも生きていけるように教育を行うのが政府のやることじゃないのか。それは、日本も同じ。いろんな情報に触れることで情報に対する能力が向上する。そして、良い議論も生まれる。

「ハンガリーの報道規制法、欧州議会で批判続出」
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE3EBE2E78A8DE0E2E2E3E0E2E3E39C9CE2E2E2E2;at=ALL

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。