戦争を人に駆り立て、他者を迫害する理由の馬鹿らしさを1枚の絵を巡る物語を通して示す。「ミケランジェロの暗号」

【ポイント】
１，戦争が生み出す人間関係の変容、そして、戦争を人に駆り立て、他者を迫害する理由の馬鹿らしさを1枚の絵を巡る物語を通して示す映画
２，ユダヤ人とゲルマン人。差は無いといってしまえばなかった。そして、忠誠を誓おうとする人こそ、全力で後から見ればとんでもない事を突き進めてしまう。
３，誰も責任を取りたくないから行動しない。ナチスドイツも似ている。何かをした時に粛清される可能性がある。だから、動かないし、ヒトラーは止まらなかった。
４，映像と空気感がいい味を出している。映画らしさ。ドイツっぽい。
久しぶりの飯田橋ギンレイホール。ミステリー二本立てのうちの1本目。

いきなりの戦闘シーン。
ドイツ語ってやっぱり、かっこいいなぁ。
ナチスドイツのSSも登場。「ヒトラーは戦争をスルほどいかれていない」とまだ、思われていた頃。動き出す。友情や恩が崩れ、動いていく。失われたミケランジェロ。
偽物がバレたりも。
暗号。「視界から私を消すな」
割礼をしているかしていないかで、ユダヤ人かそうでないかを区別する。そして、誰も責任を取りたくない状況。
クライマックス。極限状態。最後の場は最初の場でもあった。イタリアはムッソリーニから…

シャレた終わり方。予想は出来たけど、押し切っていて面白い。映像がいい味を出している。説明は少ない。第2次世界大戦前後のヨーロッパの知識は必要。基礎中の基礎でいいからさ。

ミケランジェロの暗号 [DVD]

モーリッツ・ブライプトロイ, ゲオルク・フリードリヒ, マルト・ケラー
東宝 ( 2012-02-24 )

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