とにかく、「もっと早く読んでおけばよかったぁ～！」１冊。あんまりジャンプが好きじゃない自分でも思う。小畑健『バクマン。 1』

【ポイント】
１、「もっと早く読んでおけばよかったぁ～！」
２，アンチジャンプの人にぜひ！なんだかんだで、少年漫画のトップなのだから。
３，最近の若者は…こんな感じ。だから、それなりに認めてあげて下さい。そして、うまくスイッチを入れてあげて下さい。
もっと早く読んでおけばよかったぁ～！と思った１冊。
巷で話題になっているのは知っていた。アニメになっているのも知っていた。でも、読まなかった。理由は自分がマガジン派で、このマンガがジャンプのマンガだったから。ただ、それだけだと思う。でも、そのこだわりはいらなかった。とりあえず、このマンガは続きを買って読もうと思う。
やる気なく、なんとなく生きている。その分、冷めていて、周りをつめたく見てる。ある程度、頭が良いから自分の現状がダメなのもわかってる。だけど、動けない。
そんなモヤモヤしている主人公があるきっかけで漫画家を目指す。漫画家がマンガ家を目指す少年を描くまんが。恋愛も友情もあり。
ジャンプといえば、ワンピース・ドラゴンボールとかのバトル物だと思っていた自分の固定観念が壊された。
主人公が連載を目指すのがジャンプで、その主人公が作るマンガがバトル物なのも面白い。
とてつもない力を持った主人公じゃなくて、誰にも当てはまりそうな夢に向かう人間たちの話。だからこそ、読み込んでしまう。
ただ、ダメな“最近の若者”ではなくて、いろいろ考えた上で諦め気味な若者が主人公なのもいい。リアリティがあるし、単純に“最近の若者は…”といってしまう大人への反論のようにも感じられる。
マンガの歴史に残りそうな連載の１巻。☆5つ！

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

小畑健
集英社 ( 2009-01-05 )
ISBN: 9784088746227

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