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誰でもプログラミング時代だからこそプログラミングの古典を! 『プログラム書法 第2版』(Brian W.Kernighan, P.J.Plauger)【本】

 

成果物の形が変わり、言語が増えた今でもプログラミングの基本は変わらない。システムを作っているコンサルタントとして書くことの出来る言語を増やしたいと思うこと以上にプログラムを書くことについて考えたいと思い、プログラミングに関する名著と呼ばれるものの何冊かを買ってみました。そのうちの1冊がこちら。

初版が出たのは1976年。読んだ第二版ですら1982年。今から30年以上に書かれた本。

FortranもPL/Iも知らん!

読めるプログラムを書き、良いプログラムを成果物として作るための原則を紹介する。その参考となるプログラムはFortran、PL/I。調べてみるとFORTRANは1954年に出来た「コンピュータにおける最初の、広く使われた高水準言語」らしく、PL/Iも1964年に出来たらしい。

2015年に発売されているバッケージの付属語でしかコーディングをしたことのない自分にとっては全く知らない言語。正直、サンプルソースに記されている処理内容は全くわからない。でも、参考になりそうな点はたくさんあった。

いいプログラムを書くためにとりあえず、押さえておくべきチェックリスト

この本の主な流れは改善の余地のあるプログラムを紹介し、その改善の観点を紹介していく構成。改善の観点は「わかりやすく書く」から始まり、「上から読めるプログラムを書く」、「飛び越し命令は使わない」、「初期化しよう」など当たり前の話が続く。

魔法のプログラム技術がないことがわかるように地に足のついたポイントとなっている。当たり前だけど、プログラミング初心者やそこまで考えずにプログラミングをしてしまうと疎かになってしまうことばかり。

自戒を込めてプログラミングなんて余裕だと思っている人こそ参考になるであろう内容。

誰でもプログラミング時代だからこそ!

人が理解しやすい言語が増え、幼児教育にも導入される時代になっているからこその大切な本。プログラミングで大切なことを説明できる人間になるためにも、プログラムとは何が大切なのかを口と体に落とすためにも参考になる。

【手に入れたきっかけ】

プログラミングについて勉強しようと思い購入した本のうちの一つ

【オススメ度】

★★★★☆

【キーワード】

Fortran、PL/I

わかりやすく書く

同じ表現の繰り返しは共通関数の呼び出しにする

上から読めるプログラムを書く

飛び越し命令は使わない

初期化しよう

何もしないはずの時に変な事が起こらないようにしよう

「効率」が儲かるからといって分かりやすさを犠牲にしない

意味のある変数名を使う

【参照】

FORTRAN – Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/FORTRAN

PL/I – Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/PL/I

 

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。