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「僕だけがいない街」のそれぞれの物語は現実のような物語 『僕だけがいない街(9)』(三部 けい)【Kindle・マンガ】

 

(ネタバレも含まれてるのでご注意ください!)

SFのように現実にはないはずの出来ごとだった「僕だけがいない街」のできごとだったけど、その街ではそれぞれの物語があった。物語のメインストーリーは8巻で終わっている。

9巻は主人公であった藤沼悟以外の物語が描かれる。リバイバル(再上映)と呼ばれる能力を持たない人間であるがゆえにリバイバル前後を描くのではなく、リバイバル後の世界で生きてきた人間として描かれる。
(このあたりの細かい設定は本編をぜひ、読んでほしい)

じゃあ、リバイバル前の世界での彼・彼女らはどこにいってしまったのかと聞くのは一つありなんだけど、それは野暮ってもんだといい切れるぐらいリバイバル後の世界でそれぞれが自分の物語を生きている。

出てきたのはリバイバルによって守られた加代ちゃん、悟の隣にいたケンヤ、そして良き理解者であった悟の母親。それぞれが悟に対して異なる感情を持ちながらもそれぞれが悟を理解して異常な状況へと向き合っていたのが細かい心の動きと一緒に感じることができる。

あくまでマンガなんだけど、世界に入り込んでしまうのは心理描写と行動のつながりが細かく描かれていて臨場感があるからなんだろう。

友達を助けるのに、損も得もない!

途中で投げ出さなかったらこうなった

これだけだと作られたセリフのようなんだけど、それが地に足の着いた言葉だと思えるのはすごいことだと思う。

本編を読んでないとわけわかんないと思うので順番通りに読んで最後に余韻を楽しんでください!



【手に入れたきっかけ】

1巻を読んでこれは読みたいと思って初めて最後まで買い続けたKindleのマンガ!

【オススメ度】

★★★★★

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。