【要点】
1:殺されるはずだった雛月を助けた悟はなんだか気が抜けたようになっていた。良かったはずが物足りない日々をどう過ごすのかを考えていた。助けることが出来たことで自分が逮捕され、母親が殺されてしまう2006年はもうないはずだと思うようになってきた。
2:1人になった子が狙われやすいような気がしてきたことで、自分が過ごした2006年の時点で殺されてしまった3人の同い年の子どもたちと一緒に過ごすようになった。殺されるはずだった3人と一緒に過ごすことが出来ている幸せを感じだした。
3:教室でのささいなことで1人の女子が1人で居ることが多くなってしまった。その子とのつながりを作りたいと思って話しかけようとするもうまくいかない。チャンスを伺っている中でよく分からない状況に自分が置かれてしまった。目の前に相対している人は敵なのか。なんだか、背景がまっ白になった。
自分が逮捕されてしまった未来から過去に戻り、未来を変える、歴史を変えるために小学生の体で駆ける。子どもだからこその難しさはありつつも、なんとか少しずつ自分の目標は達成しつつある。でも、近くにいるはずの犯人の姿はまだ見えないまま。
そして、なぜか未来に戻らない。歴史を変えたことで自分が目の当たりにする未来は変わっているような雰囲気。そして、この世界で迎える未来が自分が迎える新しい未来なのかもしれない。
行動することの意味や行動することが周りの人にどんな影響を与えるのかを小学生の身の回りにとどまらず、その時点で周りにいる大人や未来の自分からも力強く語る。
なんだか新しい扉が開かれそうな所で終わってしまった。もしかすると、開きたくなかった扉かもしれないけど、開かざるを得ない状況。どうなるのか気になって仕方ない。
【キーワード】
「あの頃」はもう無い(1988)
2006年に戻らない
飴が手放せなくなった
きっともう戻らない「あの2006年」はもう無い
思いが声に出る
戦え!ワンダーガイ
どうせ明日も会うのにさ
これ、僕の車じゃないんだ
【引用】
足りない「何か」を埋めていくのが「人生」
「偽りの心が知っている事は偽りの顔でかくさなくてはならない」
「これがどん底などと言える間はどん底ではない」
【手に入れたきっかけ】
なぜか買い続けてしまうマンガ!
【オススメ度】
★★★★☆
小檜山 歩
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