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「現行と同じでいい」なんて言葉は捨てる!要件定義は会社を改革するチャンス! 『プロフェッショナル要件定義の教科書』(桐谷恵介)【本】

 

システムを作る共通の目的は何かを理解させた上で要件定義とは何か、要件定義で大切なことはなにか、要件定義で生み出すべきものは何かへと話が進む。

始めて要件定義に参加する時だけではなく、要件定義に関わり始める前段で毎回必ず読んでおきたい一冊。ユーザーとの最初のコンタクトであり、後まで尾を引く要件定義だからこそ、十分に準備しておいて損はない。

なぜ、情報システムが必要なのか

要件定義についての話題に入る前に情報システムを作る一般的な意味が最初に語られる。読んでみると当たり前に思えることかもしれないけど、プロジェクトの中にいると忘れがちになること。

システムは経営のツールであり、企業の業績を上げるためにある。ただ、日々の業務を回すためだけにあるワケじゃない。頭のなかに置いておかないといけない。

「現行と同じでいい」なんて言葉は捨てる

要件定義の現場で出がちな言葉が「現行踏襲」。確かに今の業務やシステムを元にして要件定義をしていくがゆえに現行の業務に引っ張られることが多い。

ただ、前のシステムと同じままでいいのか、今の業務には改善の余地がないのかは常に考えていく必要がある。

要件定義は会社を改革するチャンス

複数の部署に跨って第三者の目が入った上で日頃の業務を考える事自体に大きな意味がある。要件定義はそんなことが出来る数少ないチャンスであることを忘れてはいけない。

改めて要件定義をリードする側の責任と必要なことを考えさせられた。もう一度チャンスがあればやってみたい。そうすれば、前に要件定義を行った時と比べて確実にプロジェクに資する要件定義が出来ると思うから。

【手に入れたきっかけ】

システムに関わる会社に入社する前に購入した一冊。

【オススメ度】

★★★★★

【キーワード】

進め方や成果物が違う

なぜ、情報システムを構築するのか

要求を整理・体系化するために

要件定義は「芸術」・要件定義には将来像が必要

経営のツールとしての情報システム

新しい情報システムには「現行と同じ」なんてない

「現行と同じ」は仕様ではない

要件定義書は人が読んでわかるように作られてないといけない

抵抗勢力

ウォーターフォールを超える開発手法は出現してない!?

要件定義のリーダーは人の心をつかむ必要がある

ルールの明確化

ヒアリングのセオリー

要件定義は会社を改革し、強くする絶好のチャンス

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。