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規律型訓練と参与を求める磁場・序章「コミュニケーションと権力」・『現代コミュニケーション学』

先週から始まった授業。池田理知子先生の「現代コミュニケーション学Ⅰ」の授業と、その教科書である『現代コミュニケーション学』をいろいろ考えていこうと思う。

1回目の授業は用事があり欠席。9月15日の2回目の講義から出席しました。その前にメールを送ると、1回目の授業で扱った序章「コミュニケーションと権力」と2回目の講義で扱う予定の第1章「時計時間の支配」を読んでくるように。との話をされたので、とりあえず、読んで考えてみました。

序章「コミュニケーションと権力」
この章では今までのコミュニケーション学が対象にしてきたものが「技術」や「コミュニケーション能力」に焦点を当てており、根本的な問題を考えてなかったのではないか。という話からスタートしている。
また、マスコミ研究についても、

P5 メディアは、きわめて静的でインフラ的なマスコミとして位置づけられたのであり、それが社会、文化、世界観にまでダイナミックに関係する媒介作用として捉えられることはなかったのである。

とマスメディアを大きな枠組みで分析出来ていないことにも問題意識を置いている。

<このマスメディアへの大きな枠組みでの分析がないことは自分の問題意識でもあり、卒論のテーマに絡めようと思ったりする。>
また、抑圧する権力ではない、主体的に従属されることを選ぶことを行う権力が現代では大きな力を持っていることを、先生が不在であってもカンニング行為を自戒することから説明しているこれはフーコーの「監獄の誕生」の中でパノプティコン(一望監視装置)として説明された監視体制であり、これを規律型権力としている。近代社会と規律型権力が蜜月関係にある。と述べられている。

<フーコーのパノプティコンによる規律型権力については知ったときに驚いたし、何かしら卒論に使いたいと思っている。それは出来そうな感じにはなってきている。>
権力については

P11 権力は、人々を甘美な魅惑にいざなうとき、自らの空洞を開帳するのである。すなわち、権力は一定の権力関係を維持するために、空洞への人々の参与を求める磁場、つまりトポスを必要としているのである。

と述べており、権力によって人々の参与が求められているトポスという場でのコミュニケーションの在り方を考えることの重要性を説いた上で、各章の紹介をしている。

<この本では各章のラストに発展問題としていくつかの問いを示している。1つは自分なりに考えようかな。と。>

発展問題
3、そこに権力が不在であるにもかかわらず、思わずその存在を信じてしまい従属してしまう時空間は、例示された試験教室のほかにもあるか、実例を3つ考えなさい。

一、歩行者が誰もいない信号で監視員がいるような気持ちになり、信号を守ること
二、部活などで嫌いな先輩のユニフォームや靴などに対しても恐怖や恐れを感じてしまう
三、裁判所や警察署の前で見張られてもいないのに自転車を減速したり、イヤホンを外したりすること

こんな感じかな?

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。