オペラのシーンからスタート。歌声が響き渡る。スタンディングオベーション。まるで人形のようだった。イルマが求める代筆ができるとは思えなかった。アルドが依頼した。噂のドールとのこと。様々な人からのお届けもの。体の奥から震わされるような歌声。歌詞が古典語なので聞き取れなかった。差し出し人はマリエッタに。彼女の恋人、モレストが宛名に。住所はどうでもよい。中身が大切である。
本文に移る。あなたが考えて書くように。戦場に行って帰ってこない恋人を想って。なに…その…軍人みたいな文章に。全ての女性が共感し、全ての男性が胸を打つ。今の時代のストーリーのあるもの。大袈裟すぎる。時代を感じながら書くように。依頼内容が高度すぎる。ムリ。
アルド様。難航している。新作オペラに賭けている。歌の歌詞を書いてもらっている。自分が書いた恋文を読み上げるシーン。オレたちで最高の歌詞を作ればいい。たくさんの武器をいただいた。あきらめるんだ。郵便社の人たちが手伝ってくれた。普通の服装で演技をする。今の人達に伝わる舞台にしたい。戦争が終わってみんなが明るいのか。
ローダンセ教官の紹介だった。できそうなドールが1人います。書けるかもしれない。なんでついてくるのか。良きドールは人の心の中から言葉を吸い上げる。軍にいた。帰って来られた。大切な人と再会できて喜んでいるでしょう。でも、どこでどうされているのか知らされてない。初めて恋人、フーゴと歩いたところ。アルドの息子。かならず帰ってこい。かならず帰ってくるから。
そんな簡単に諦められるわけない。少し心に近づけたような気がする。欲しい歌は心を掬いあげたものではない。1人じゃないのも悪くなかった。ローランドさん。私は愛を知らないのに愛を言葉にできるか。なければ送り主に戻される。戦争は相手を選ばない。ここにあるのは行く先も送り主も失った手紙たち。
愛がたくさん。
手紙には書いた人の心が詰められている。航空祭があれば撒ける。心から。これは、私が欲しかったもの。あなたはいないけれど風を聞こう。
愛はいつも陽だまりの中にある。見えなくても、ふれられなくてもそばにあるように。
愛はいつも透き通る水のよう。受け止めてはまた離れていく。あなたに似ている。
愛はいつも陽だまりの中にある。見えなくても、ふれられなくてもそばにあるように。
君にもいつか…
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』公式サイト
小檜山 歩
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