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準決勝は伊藤麻希ワールドになった。決勝はどんなハッピーエンドになるか。「東京女子プロレス『Ameba presents 第8回東京プリンセスカップ』準決勝@2021年8月14日」

 

準々決勝の新宿 FACE 大会を見に行った時の準々決勝の4試合すべてが素晴らしかったのだけど、更にそれを超えてきた準決勝だったと言っても過言ではない。

なんといってもメインイベントの伊藤麻希選手と瑞希選手のこだわりあふれる試合がたまらん

ビックマッチ仕様なのか準々決勝とは違ったコスチュームを着てきた伊藤選手は準々決勝で顔面を骨折しており、相手は2連覇中の瑞希選手ということもあり、観客の多くは負けることを想像していたかもしれない。いつからかこの選手に釘付けになっている自分としてはどうにか勝ってほしかったのだけど難しいかなと思いながらの試合開始だった。

ロープ際でのそれぞれの勝ち気な序盤戦から始まり、オーソドックスな絞め技中心にぶつかり合っている中、トップロープからのフライング・ビッグヘッドを瑞希選手に仕掛けるも交わされてしまった瞬間に後楽園ホールが静寂に包まれた。煽りVでも伊藤選手の顔面骨折は伝えられており、動きが一気に止まった伊藤選手のうめき声といきなり場外エスケープした状況に対して後楽園ホールが静まり返った。瑞希選手はコーナーでも顔面キックなどで負傷箇所をもちろん攻めていく。

いつも以上に瑞希選手のスピード感がある技が冴えていた。フットスタンプもいろいろなバリエーションで仕掛けており、その痛みが伝わっていた。なんとか持ち直した伊藤選手も得意技のDDTやマットなしの場外へのボディスラムなどの絶品の腰攻めを仕掛けていく。

長時間の伊藤パニッシュを瑞希選手は耐え、キューティースペシャルからのフォールを伊藤選手も返した。瑞希選手が再度のキューティースペシャルを仕掛けたときにはこれで決まりかと思いきや、頭突きからの伊藤スペシャルで勝利をもぎ取った。

試合後に見つめ合い、泣きながら(?)握手をしたうえで「次はまけへんから!」と生声で叫んだ瑞希選手のファンになりつつ、ハッピーエンドをあまり知らないと言う伊藤選手がハッピーエンドを目指すと翌日の決勝戦に向けて宣言した大会の締めは人の心を揺り動かしていたであろう。少なくとも自分の心は動かされまった。

 

渡辺未詩選手に対して薄氷ながらも盤石の準決勝だった中島翔子選手は強い

そんな伊藤選手の決勝戦の相手はセミファイナルで渡辺未詩選手に勝利した中島翔子選手になった。準決勝の相手はアップアップガールズ(プロレス)で初めてベスト4に進出した渡辺未詩選手でパワーを得意とする選手であり、スピードでかき回す中島選手とは違ったタイプだった。

第2回の優勝者でもあり、東京女子プロレスで長く中心選手として活躍している中島選手らしく渡辺選手の攻めを受けながらもフィニッシャーであるディアドロップは回避し続け、最後は安定のロコモーション式ノーザンでピンフォールを奪った。もちろん、渡辺選手のまさかと思えるようなタイミングもあったけど、終わってみれば準々決勝の辰巳リカ選手との試合と同じように安定した試合運びだったようにも思える。

決勝は中島選手有利か…?でも…を見たい!

準々決勝は瑞希選手が締めて準決勝で破れ、準決勝は伊藤選手が締めているこの大会も決勝戦で3大会目の観戦になる。締めた選手が次の大会で負けてしまうのかとか、まだ、心の中をリング上の締めで吐露していない中島選手が優勝してリング上で叫ぶのかもしれないとも思ったりする

ここのところ、シングル戦線の中心からは一歩離れていた中島選手の復活の狼煙が決勝戦では上がるのかもしれないし、それが王道なのかもしれない。

「でも」だ。優勝してパートナーである山下実優選手が持っているプリンセス・プリンセス王座に挑戦し、初戴冠を大田区で伊藤麻希選手が果たすというハッピーエンドがあってもいいんじゃないかというか、そんな景色を見たいと伊藤麻希選手を見ていると思わざるを得ないこの気持ちが明日の後楽園ホールで果たされることを期待して後楽園ホールに向かいたいと思う。

他の試合についてはまた、別で書こうと思うけど、そんなことを思った「第8回東京プリンセスカップ」準決勝だった。

 

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。