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現実の探偵に謎解きなんかない 『探偵の探偵』(松岡 圭祐)【Kindle・本】

 

この作品を端的に表している。松岡圭祐さんお久しぶりです。

『万能鑑定士Qシリーズ』『千里眼』で巷で知られている物事に関する小ネタをふんだんに取り入れていい感じのミステリーを書いて、その中にはなにかを抱えている孤独な若い女性が出てきていたなぁと印象に残っている。

日本の大御所ミステリー作家の1人のようですね。

今回の題材は探偵。探偵といっても「謎解きはディナーのあとで」とか「名探偵コナン」とか「金田一少年の事件簿」のようなかっこいい探偵じゃない。

むしろ、事件の関係者を1つの場所に集めて謎解きなんかする探偵はいないと一刀両断する。でも、よーく考えたらそうですよね。

犯人にとってはバレたら自分がどうなるかなんてわからないような相手に自分がやったことをバラされるのを放っておくわけないですから。そんな当たり前のことを主人公で探偵を恨む紗崎 玲奈(ささき れな)が言い放つ。

世間、特に子どもたちの探偵に対するイメージとの違いを端的を指摘して、そのうえで探偵を恨む。自分の妹を亡くすきっかけになってしまった探偵に迫ることができるのかが物語の大きな流れになっている。

小ネタとしては東京ドームは2時間35万円で借りられるということと確証バイアスが印象に残ったかな。



【次の本】

最後まで読もうということで『探偵の探偵 2』ですかね。

【手に入れたきっかけ】

松岡圭祐さんの名前を覚えていてまとめ買いキャンペーンをやっていたので購入!

【オススメ度】

★★★★☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。