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アスリートの戦いのうえにバチバチと情念と生き様を見せたスターダムの女王決定戦 「5★STAR GP 2021 ~最終戦&優勝決定戦~」 2021年9月25日@大田区総合体育館

刺さった試合は試合ごとに紹介をさせてもらってきたのだけど、大会全体についてまとめられてなかったのでここでまとめてみる。

スターライト・キッドが重く黒く輝き、真っ白な岩谷麻優が更に光った濃密な10分弱の戦い「5★STAR GP 2021 ~最終戦&優勝決定戦~」岩谷麻優 VS スターライト・キッド

儚い光に貫禄を増してきた上谷沙弥を迫力の「大儀であった」で下したウナギ「5★STAR GP 2021 ~最終戦&優勝決定戦~」2021年9月25日 ウナギ・サヤカ VS 上谷沙弥

団体を越えて今の女子プロレスの2トップアスリートがフルタイムドロー 「5★STAR GP 2021 ~最終戦&優勝決定戦~」2021年9月25日 朱里 VS 彩羽匠

白いベルトの誇りを持ってたむが赤いベルトの林下を下す「5★STAR GP 2021 ~最終戦&優勝決定戦~」2021年9月25日 中野たむ VS 林下詩美

朱里の優勝と渡辺桃の輝きと情念と人間っぽさ「5★STAR GP 2021 ~最終戦&優勝決定戦~」2021年9月25日 朱里 VS 渡辺桃

11試合のシングルマッチができるすごさ

シングルマッチのリーグ戦は疲労の蓄積が高く、怪我をする選手も出てくることもあり、シングルマッチを説得力を持ってやらないといけないことから団体の選手層が問われるし、やらない団体もある。そんな中でスターダムはジュリア選手が怪我をしつつも、他の選手は完走するシングルのリーグ戦である5★STAR GP 2021をやりきった。

スターダムの所属選手以外はマーベラスの彩羽匠選手しかことからも選手層の厚さを感じざるを得ないし、最終戦に2つのリーグ戦の全最終公式戦と優勝決定戦を同日に行い、チャレンジマッチもシングルマッチで11試合のシングルが大田区総合体育館で行われた。決勝戦は同じ選手ということで20人の選手がシングルマッチを大舞台で戦ったことになるのだけど、そんなことができるのは団体としての力強さを感じさせる

プロレスアスリートの戦いを見せる

コミカルな試合もなくはないのだけど、スターダムの戦いはレスリングを基本としながらそれぞれのファイトスタイルの中でプロレスをぶつけ合っていく。キックのぶつけ合いにあんった朱里とマーベラスのエースである彩羽匠の試合はキック対決だったし、王者同士の戦いである中野たむと林下詩美のグラップリングも含んだ投げ技の応酬も、女子プロレスの中では図抜けている正確な飛び技を繰り出す上谷沙弥などファイトスタイルの幅は広い。

情念が燃え上がるプロレスに賭けている女子レスラーの削り合い

ファイトスタイルのぶつけ合いだけでなく、人の深みを乗せることで魅力が上がるのがプロレスの魅力の1つだと思うのだけど、女子プロレスの方が価値観だったり、お互いの好き嫌いがリング上に反映しているようにも見えて惹きつけられていく。この日も元々は師弟の関係から裏切ったスターライト・キッドと裏切られた岩谷麻優の試合だったり、引き分けの試合の後に戦い抜いた朱里とそんな朱里と向き合った渡辺桃の試合は人の深みの魅力が詰まっていた。

朱里は母親を前年に亡くして今回の優勝は母親に捧げるとリング上で宣言しており、自分をさらけ出した上でプロレスという舞台に昇華する凄さと魅力を体現していた。消耗している朱里とのやりにくい試合に生え抜きとして戦う渡辺桃、スターダムのアイコンとしてずっと団体を守ってきた中で裏切ったキッドと向き合う岩谷麻優、一大決心をしてヒールの道に進んでいったスターライト・キッドなど男子と違って選手寿命が短い上に個人間の思いもリング上で伝え、ぶつけていく女子プロレスの魅力をスターダムは見せてくれる。一番になるための努力をそれぞれがしているし、一番になれないとしてもどこかで噛み付くチャンスを狙っているのもたまらない。
そんな魅力がたっぷりの大会でした。

2021年9月25日 『5★STAR GP 2021 ~最終戦&優勝決定戦~』 – スターダム✪STARDOM
https://wwr-stardom.com/news/20210925otaku/

 

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。