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確かに”Best”な試合を見せて完成した一つの女子プロレスの形を見せた スターダム「LECクリンぱっ!Presents STARDOM WORLD CLIMAX 2022 ~The Best~」


東京女子とDDTが大会をした翌週に両国 2Daysを開催することになった女子プロレス界のトップを走るスターダム。2日目は現地観戦の予定だったので、つながりもあるだろうしということで1日目は家で配信観戦させてもらいました。

トップをひた走り選手が集まる団体であることを強く実感する

いっとき、新日本プロレスなどの日本の団体から優秀な外国人選手だけでなく、日本人選手も契約期間の切り替えのタイミングで参加するようになったWWEを彷彿とさせるような選手の参戦が起こっているスターダムの振る舞いは日本の女子プロレス界の盟主としての力を感じさせる。MIRAI、テクラ、プロミネンスなど他の女子プロレス団体で活躍していた選手やユニットが参加しリングを盛り上げている。メインイベントやセミファイナルの選手だけでなく、WWEから帰ってきたKAIRIやヒールになった渡辺桃などの選手層の厚さがとんでもない。

スターダム一強になりつつあると思いきや、アメリカではAEWができて、日本では新日本プロレスを追いかけてサイバーグループがノア・DDT・東京女子・ガンプロ連合軍を作ったように女子プロレス単体で見たとしても追いかける団体がここ2~3年で出てくることを感じさせる。東京女子がその可能性を最も感じる団体だったりするのだけどどうなるのかわからない。でも、太陽があれば月が輝くようにそんな団体が楽しみだったりする。

ぶっちぎっている団体はいることが悪いことはなく、MIRAIのはじけっぷりなどを見ると個々の選手の新しい可能性を感じることができるという意味でプロレスラーの流動性が高まることは良い側面もあるのかもしれない。ただ、プロレスという競技の特殊性からすると難しい部分もあって歪みも生まれるのかもしれないけど、その歪み自体も面白いというのがプロレスの魅力だったりする。

Bestのタイトルの通り、確固たる試合と決着を見せていった

2Daysということでそれぞれ副題がついており、1日目はBest、2日目はTopというタイトルだった。1日目はBestということでそれぞれの試合の決着が王道のプロレスというか必殺技でしっかりと決めていっていたのだと2日目の両方を見たことで感じさせる。2日目の決着にはプロレスとしての深みがあって好きだったりするのだけど、見ている人に対する顔見せとして私の最も強いフィニッシュホールドはこれだと見せつけるような試合だった。

白と赤はそれぞれまっすぐ戦う

スターダムにはシングル王座が二つあり、それぞれ白いベルト、赤いベルトと呼ばれている。白いベルトは上谷沙弥がフェニックス・スプラッシュ、赤いベルトは朱里が朱世界で防衛をしたのだけど、それぞれ林下詩美、ジュリアと濃厚なプロレスの試合を見せていった。この4人だけでなく、倍以上のメンバーがメインイベントやセミファイナルでシングルマッチを戦うことができるのはすごいことで、それをデビューから3年足らずでできるように仕上げていくのが男子のプロレスとは違うことで、女子プロレスラーの成長速度の速さがどこからくるものなのかが気になってきた興行だった。

KAIRIのダイビング・エルボー・ドロップ、上谷沙弥のニールキックの技としての美しさは大会が終わっても印象に残っている。

2022年3月26日 『LECクリンぱっ!Presents STARDOM WORLD CLIMAX 2022 ~The Best~』 – スターダム✪STARDOM
https://wwr-stardom.com/news/20220326ryogoku/

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。