千葉出身で東京に住んでいた自分にとってはそんなもの。地方出身者とは違う気持ちになった8か月ぶりの一時帰国でした。
8か月もの間、一度も日本に帰らなかった。日本に家もない。今までの人生でそんなことはない。長くても2週間弱ぐらい。
駐在扱いのトレーニーとして1人でタイに住んでいます。一度も帰らないのは…ということもあってお正月に5日ほど帰国しましたがなんとも不思議な気分でした。
青臭い28才だなぁと。今更、自分探しもないけどさ。
大学生の頃に帰国子女の高校生と関わる機会が多かったんだけど、帰国子女の高校生は「アイデンティティが揺らぐ」ことをテーマに文章を書くことが多いという話を聞いたことが印象に残っている。
18才よりも若い高校生ではなく28才の会社員がこんなことを書くには青臭い。新鮮な体験だったし、二度とこんな体験はしないだろう。
日本語が通じて、トイレットペーパーをトイレに流すことができて、歯磨きをする水は臭くない。そんなことに違和感を覚えた一時帰国は家族、パートナー、友人と時間を過ごすことがほとんどでした。
自分の家はバンコクのホテル…?
タイに来る時に自分の家も引き払ったのでAirbnbで家を借りて過ごしたんだけど、なんかタイで過ごしているホテルが自分の家のように思うことが何度もあった。頭の中の家のイメージがバンコクのホテル。おかしい。
バンコクではベネズエラ生まれのドイツ人の第二新卒同期と話すことが多い。彼はパートナーもタイに呼んで過ごしている。複数の言語を操れてさまざまな人と一緒に暮らすことに違和感のない彼は住みたいところに住んで流浪の民になるんだろう。
翻って必ず地元に帰ってコンサルのスキルを活かして仕事をしたい同期もいる。それも1つの生き方。
私はどうか。どちらでもない。
流浪の民にもならないし、地元に帰ることもおそらくない。日本には帰るかもしれないけど、どこに行くかも決まっていない。海外にまた行くかもしれない。
どうしましょうか。
こんなところでも自分が何者かはっきりしない。でも、日本に住むだろうとぼんやり思うってことは自分のふるさとなんでしょう。
千葉のそこそこ都会で育った自分は実家の周りをふるさととして意識することはない。
じゃあ、日本とは自分にとってなんなのか。それはふるさとなきふるさとなのかもしれない。
小檜山 歩
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