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言い訳なのかもしれないけど当事者が語る格闘プロレスと格闘技がここにあった『泣き虫』(金子達仁)

新日本プロレスを対談し、前田日明、藤原喜明などと格闘プロレスを追い求めるUWFを立ち上げ、内紛が起こった際には最も大きな団体であった UWFインターナショナルの社長として一つの団体のエース、そして社長として戦い続けた。

最後にはプロレスラーとして、一人の格闘家として戦うべき相手だったヒクソン・グレイシーと2度戦い、敗れ去った男が自分の格闘家人生をまとめている。ヒクソン・グレイシーと戦ったことで、プロレスが総合格闘技に食われ冬の時代を迎えるとともに、総合格闘技というジャンルが日本を巻き込み、紅白歌合戦も一瞬ながら超えた。

プロレスと格闘技に関する大きな胸にの真ん中にいた男の証言として引き込まれる。人によっては言い訳をし続けているようにも読んでしまう人もいるのかもしれない。そんな雰囲気もなくはないのだが、自分たちが一番強いということを追い求め、プロレスラーとして戦い続けた歴史を感じさせる。総合格闘技が下火になり、エンターテインメントとしてのプロレスが日本でも 盛り上がりを取り戻している。冬の時代には考えられなかった東京ドーム2連戦が年始の風物詩になりつつある今のプロレスが通ってきた道を振り返る歴史書である一冊かなと。

触れられている人の中では高田延彦がプロレス界でやりたかったことをやっている高山善廣、高田延彦の意思を引き継いで戦った桜庭和志、わがままな高田延彦の妻となった向井亜紀の3人が印象的だったかな。

【手に入れたきっかけ】

プロレスファンとして一度は読んでおくべきかなと思って

【オススメ度】

★★★★☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。