総合職共働き人事コンサルのブログ

ほとんど素人の三ちゃんに30万人以上が不合格を押したことが怖い 【めちゃイケ・テレビ】

 

三ちゃんを不合格にしてしまう空気が怖い。

バラエティの企画なんだけど怖くなった。企画に対しての怖さではなく、企画に対して視聴者が取った行動に対して怖くなった。

ナインティナイン・岡村隆史の休養中にオーディションが行われ、めちゃイケのレギュラーになった中で唯一、一般人だったのが三中元克。ただのお笑いファンの一般人だった若者がオーディションによって人生を変え、”三ちゃん”として広く知られるようになった。

ただの一般人の三ちゃんはオドオドしたりテンパったりすることでしか笑いにならなかった。現状を変えるためにみちのくプロレスに練習生として入団する企画が行われるも逃げ出してしまった。

そんな中で与えられたのが、お笑い芸人を目指す三中が漫才を披露し、視聴者が投票し、半数以上が不合格だったらめちゃイケを卒業するという企画だった。

この企画が土曜日に放送され、夜の11時過ぎにも関わらず、60万人以上が投票した。その結果は56%が不合格に投票し、めちゃイケを卒業することになった

(投票自体がやらせという陰謀論(?)はとりあえずなかったこととして考えています)

合格してハッピーエンドになると思っていた(であろう)ナインティナインを始めとするテレビの中の人たちの予想通りにならなかった。

確かにお涙頂戴だし、作り込まれたVTRに豪華な芸能人が集まってハッピーエンドにさせたい感はあって、それがイヤな人もいるかもしれないけど、それでも合格するもんだと思っていたから驚いた。

三ちゃんと(同じく新レギュラーの)ジャルジャルとどっちが面白いとか新レギュラー人気投票とかではなく、1人の人間に対してここまで多くの人が不合格を押すということに驚いた。

いろんな大人が守ってくれるからいいとか、テレビの厳しさだとか言ってしまうことは出来るのかもしれないけど、不合格にするボタンを押したのが自分と同じようなテレビを見ている側の人間ってことに驚いてしまう。

話を飛躍させすぎなのかもしれないけど、この延長線上にテレビのモニターを見てゲームのようにミサイルを発射する兵士がいるんじゃないかとまで思ってしまった。

会ったことない、関わったこともないたまにテレビに映る元々自分と同じような素人だった三ちゃんにこんなに不合格が多く投票される社会が怖くなった… 

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。