総合職共働き人事コンサルのブログ

「LGBTQと仕事」を考えるときには妥協点を考えていくこと、勉強しつつ綺麗事を話しながら準備するのが大切かなと

ここのところLGBTQと仕事でどう関わるのかということを考えることが多かったりする。勉強会に出たりプレゼンテーションをしている人を見たり、本を読んだりと意識してるわけではないけど考えたほうがいいと思って触れているのかもしれない。

自分自身は仕事上でLGBTQの方と仕事をした経験があるのかといえば自分の認識ではなくて、相手が我慢をしていたことはあるのかもしれないけど、仕事上でどうすればいいのかを考えることはなかった。トレーニーとしてタイで働いていた時はそうなのかもしれないという人と触れ合うことあったけど、カミングアウトをされることもないし、大きな問題もなく一緒に働いていたような気がしている。そんな中途半端な状態だけど、最近いろいろ考えている中で仕事の場でどうするのかということには2つのポイントがあるように思う。

行きすぎずに妥協点を探る

このテーマを話すときに声が大きくなる意見として「なんで権利を大切にしないんだ」というものと「好みの問題なんだから我慢すべき」というものの両極端に分かれる事が多い気がしている。仕事をしていく上ではどちらの立場も大きく摩擦を生むもので避けるべきなんじゃないかなと思っている。運動としては端の立場をとることによって社会を動かしていくことにもなるのかもしれないけど、すでに枠組みがある職場においては現実に対してどのように工夫ができるかということを現場で探っていくことが大切。

服装、髪型、トイレ、ホテルなど自社内で済む話であればできる限り対応し、「ん?」と思う人に対しても工夫することを考えていければいいだろう。多目的トイレがないオフィスのときに希望するトイレを使いたいとなったらどうするのかは無条件でOKとするのも一つの結論だし、使っていることを示すような仕組みを作るということも一つの結論になりえる。

絶対こうしなさいとしてしまうと摩擦が起きることにもつながるし、それが当人も含めた職場にとって良い結論ではない可能性もあるのだから、妥協点を会社全体で探っていくのがいいし、当事者の方にどうしてほしいと聞いて調整していくのが大切なんだろうなと。育児や介護で会社を休む時にも本人がどうしたいのかということを聞いた上で会社の制度と折り合いをつけることをやっていくと思うがそれと同じことをしていくのが大切なのだろう。

勉強しつつ、綺麗ごとを話しながら準備する

こうした方がいいということは様々な知識や意見に増えることで蓄積はしていくのだけど、実際に自分が当事者からの要望に相対した時にどんな行動をとるのかということは分からない。一線をしたことがないことを語るということについてはなんだか綺麗事を喋っている気がしてなんだが居心地が悪いと自分に対して思うことがある。出来る限り相手に向き合って仕事をしていきたいと思う一方で、お客さんに言われたときにどうするのかということであったり、他のメンバーから非難する声があった時にどこまでの言葉を使って話せばいいのかなど実際に体験してみないとわからないこともあるのだろう。

無理やり自分を体験させるようなワークショップに参加することもできるのだろうけど、実際の現場とは違う部分もある。できることはケース・バイ・ケースとしていろんなケースを見た上で自分だったらこうした方がいいかなという意見を持ち続け、準備をし続けることしかないのかもしれない。文字にするという事だなと思うけど、それでいいのかなと思う。こうしたほうがいいという意見を持つことは大切でLGBTQの話だけでなく、育児や介護、キャリアの考え方と同じように意見を持って準備していければいいかなぁと。

大人ならなおのことだが、見た目は特徴でしかない。でも、難しさがある。『総務部長はトランスジェンダー』(岡部 鈴)

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。