総合職共働き人事コンサルのブログ

これからの自分の気持ち、意見の伝え方。『心が軽くなる! 気持ちのいい伝え方―「アサーティブ」な表現で人生が変わる!』(森田 汐生)

ここのところ自分の思っていることや仕事の進め方に関する意見をメンバーに伝えることが増えている。

なんでここまでやってくれないのかとかなんでこんなことも出来ないのかなどいろんな気持ちが生まれてそのまま伝えてしまって相手の気持ちを落としてしまうこともしばしば。後で悔やむぐらいならもう少し伝え方を考えてみようということで厳しいだけじゃない伝え方の本を読んでみた。

コミュニケーションの方法をドッカン、オロロ、ネッチー、アサーティブの4つに分けたうえで自分でも相手でもなく問題解決に向かうコミュニケーションとしてアサーティブを推奨する。精神論として問題解決に向かってコミュニケーションをしなさいではなくて具体的なプロセスを提示してくれる。

困っていることを伝えるプロセスとしては「困っていることをはっきり伝えて」、「言い分に耳を傾けて」、「要求や提案を具体的に伝える」。この流れは事実・問題を伝えたうえで自分の気持ちを伝えたうえで相手の気持ちを踏まえて要望・提案をするということになる。大切なことは気持ちを伝えるときに怒っているという気持ちを伝えるのではなくてなんで怒っているのかを考えて言語化したうえで伝えること。自分の期待を下回ったのかお客さんが困るからなのか。確かに相手は怒っていることだけを伝えられても仕方ない。なんで怒っているのかを素直に伝えてもらうことが相互理解のためにも問題解決のためにも必要な当たり前のことを実感する。

その上で伝えるときにも気にしないといけないことも書かれている。背筋を伸ばす姿勢で高さを合わせて顔を見る視線で、相手に合わせた距離感と位置で、話に合った声と表情でとこれは気にしつつ高めていく必要がある点だったりするけど意識しないと高まらない。仕事のデスクトップに書いておこうと思う。この間のカウンセリー面談で気を許してしまってイマイチな点もあったなぁと反省する。

とある会社の研修では今の時代は1から10まで認識齟齬がないように伝える必要があると言われたらしいんだけどそんな指示出しはしたくないし、そんな指示出しをされ続けた人は自分で考えるようには一生ならないだろうから嫌だというのは古い考え方なのかと思うけど、そんなことないと思ってる。むしろ、変化が大きな時代に全てを指示出しするなんて無理だから問題解決に向けた考え方とか伝え方を身につけて相手に伝えることを通して問題解決の方法を身につけて欲しいと思うのです。そのためにも伝える側に必要なスキルとして読んでおいて損はない本。

【手に入れたきっかけ】

Kindle Unlimitedの対象だったので。

【オススメ度】

★★★★☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。