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ここで国境について考えることが1つ。国境って必要?ということ。朝日新聞の竹島問題に関する充実の記事から考えた

2012年11月1日の気になった記事は、朝日新聞21面~22面の記事。(武田 肇、広島 敦史、箱田哲也記者)

3人の担当記者がまとめた見開き1ページにも渡る竹島問題の記事が秀逸!「近世以前」・「明治」・「終戦後」・「現在まで」の時系列で日本と韓国で領有権を争っている竹島について、歴史の流れを整理している。

朝鮮王朝/江戸幕府の時代から現代まで。偏りがちで日本の政治家の発言は長々と取り上げられ、韓国サイドは一部の過激な1人の発言のみが取り上げられがちな現状にこの問題の全体像を説明してくれるこの記事はいい。

対立点を表にして、理解を促進しており、密約の存在可能性についても触れられている。お互いの主張には双方問題があり、その論拠の弱点を明らかにしない日韓双方における教育の問題点を指摘している名古屋大学の池内教授の論考も読み応えがある。

ある1つの問を見開き1ページで取り上げ、1つの目線で語られがちな問題に違う視点を持たせようとする内容。ぜひ、一読して欲しい。

ここで国境について考えることが1つ。国境って必要?ということ。もちろん、国が基本的な単位の1つとして成り立っている今、難しいと思うんだけど、神話の世界でいえば、バベルの塔で言葉をかけられた人間たち、裏を返せば、違うのは言葉だけで、人間というのは間違いなく共通項。

分かり合えないとか、国同士の問題とクラスの仲良しグループ間の問題はスケールが違うだけで、学校でやったように仲良くなれると思うんだけど、小学校の低学年の時に習った「いろんな人と仲良くしなさい」が大人の世界ではできてない。

国がなくなれば、少しは仲良く慣れるのかな。でも、国のようなグループができて、闘いが激しくなるのかも。なんか悲しいけど、仕方ないのかな。そんなことをふと思った。

そういえば、西村雅彦さんが司会をやっていた『週刊ストーリーランド』という番組の中で神様が地球に対して1番多く願われた願い事を叶えると伝え、その願い事のために、争いが起こったけど、人間は1つにまとまり、「今のままでいい」という選択肢を選んだ話を思い出した。この話にはまだ、続きがあるんだけど、それはまた別のお話。

<その他の気になった記事>

東京新聞9面・久留信一記者

アメリカの大統領選で、主要な日刊紙が支持候補を続々表明しているというお話。日本では主要な新聞が支持候補を表明することはない。中立の名のもとに。絶対な中立なんてありえないのに。

日経新聞1面、3面・無署名

パナソニックが7650億円の赤字というお話。ヤバイですよね…

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。