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F1の移り変わりの早さを改めて感じさせる1冊。 『F1ビジネス―もう一つの自動車戦争』

2005年8月まで、ホンダの第3期と言われるF1参戦の中心的な役割を果たしてきたビジネスマンが引退後に、そのF1をビジネスマンとして体験したことや思ったことを記している。そして、2006年に出版されている。
少し前のF1の話。こぼれ話だけではなく、しっかりとF1について語る。どんな構造になっていて、中心に居る人や、それを取り巻く人が何を考えているのかということを。
でも、いかんせん、2011年10月24日現在では、☆3つ。だけど、F1を実質支配しているバーニー・エクレストンとマックス・モズレー、そして、フェラーリについて詳しく知ることが出来るのは、今のF1を見る際にも役に立つ。
相変わらず、ルールは毎年変わるし、いろんな点で筆者が語る理想のF1には近付いていないんじゃないか。支配構造は変わっていないし。
それよりも、この本が出版された2年後の2008年にホンダはF1から撤退している。そして、今はトヨタもいない。日本でF1の地位がもっと上がるためにには日本勢が勝たないといけない。と語る筆者の語りが少し虚しくなってしまう。
でも、昔のF1を語る資料としては魅力的。F1の移り変わりの早さを改めて感じさせる1冊。

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。