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相変わらずのDDTの幅の広さを感じさせる野外大会「DDT『WRESTLE PETER PAN 2021』@2021年8月21日」

 

(WRESTLE UNIVERSEで観戦)

プロレスが屋外で大会をやることは少ないのだけど、大仁田厚が立ち上げたFMWという団体は川崎球場で大会をやることが多かった。そんな川崎球場も野球場としてはなくなっているのだけど、富士通スタジアム川崎としてアメフトなどに使われており、そんな場所で大会が開かれた。野外会場ということで天気が大切なのだろうけど、しっかり晴れた中で大会は進んでいった。

13歳のデビューと2試合同時に始まるDDTらしさ

文化系プロレスとというジャンルが花開いたDDTはいろんなプロレスがあるのが面白い。2試合同時に違ったリングで戦うという謎なカードは今永GMのマイクからレフリーまで混じった闘いになってDDTらしいなぁと。オープニングマッチではDDTの10代PJとして13歳のレスラーがデビューしてフォール勝ちを奪うなど、これからのプロレスを盛り上げようとする仕掛けをしていることを感じさせる。王道ではないのかもしれないのだけど、最も時代にフィットしている団体だと感じさせる。

2種類のハードコアと赤井沙希のプロレスラーとしての意地

川崎球場といえば大仁田厚ということで電流爆破マッチを実施し、乃蒼ヒカリと伊藤麻希の2人が女子レスラーとしても参戦して電流爆破バットをぶつけたシーンはここでしか見られない。今のデスマッチの中心にいる葛西純はMAO・勝俣瞬馬組とDDTのデスマッチを戦ったのだけど、レゴなどの武器はフザケているようで痛そう。

KO-D6人タッグ選手権試合は女子には本気を出さないという火野裕士にたいして赤井沙希が向かっていったのは男女が入り乱れるDDTらしさがあった。

2つのシングルタイトルマッチは佐々木大輔の上手さが光った

DDT UNIVERSAL選手権試合は上野勇希から佐々木大輔がベルトを奪取するのだけど、反則技が出てきたのは試合の中盤で後半の上野勇希の畳み掛けを受けながらも最後に返す佐々木大輔の試合運びの上手さが際立っていた。場外のテーブルへのダイビングエルボードロップの派手さもこの大会でのハイライトだった。

メインのKO-D無差別級選手権試合はじっくりした王道のプロレスを秋山準と竹下幸之介が見せつけたといった試合運びで、安定のメインいったところ。

これぞプロレスといえる重みのある試合だけでなく、面白さへ振り切った試合もあり、これからを感じさせるような10代のデビューもあったりと相変わらずの幅広い大会だった。

WRESTLE PETER PAN 2021
https://www.ddtpro.com/results/16448

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。