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「四十を超え、多くの大人達は死ぬまでにもう一度燃えるような恋をしてみたいと考える」 『黄昏流星群(1)』(弘兼憲史)【Kindle・マンガ】

 

人生の中で燃えるような恋って何回するんだろう。正直、そろそろ落ち着こうと思っている25歳の自分にとってはもうないものだと思うけど、そうじゃないらしい。

人は人生の終盤に差し掛かる頃に燃えるような恋をするらしい。それを星に例え、黄昏流星群と呼んでいる。

今まで生きてきた長さのほうがこれから生きる人生よりも長くなる頃に心に刺さってきそうな弘兼憲史が描く熟年以上の恋愛漫画。

不倫とか禁断の恋になり得るであろう恋愛の出会いから結末までを1巻完結の形で描いている。

エリート主義がまだまだはこびっている頃

エリート銀行員の物語でこの漫画が出版された1995年の世相を反映している描写が沢山出てくる。財務省に務める婿の調子に乗っている態度や娘の知らなかった側面など、1人の男の物語ってだけではなく、娘が結婚する少し前の家の様子がリアリティある厳しい風景として描かれている。

いろんなことを経験し、持ってるものも多い中での恋愛は当然リスクが高い。それでも、一歩踏み出してしまう理由がなんとなく伝わってくる。

【書き出し】

四十を超え、多くの大人達は死ぬまでにもう一度燃えるような恋をしてみたいと考える。それはあたかも黄昏の空に飛びこんでくる流星のように最後の輝きとなるかもしれない。この熱い気持ちを胸に秘めつつ落ち着かない日々を送る大人達を我々は…黄昏流星群と呼ぶ。

【手に入れたきっかけ】

Kindleの弘兼憲史マンガお試しキャンペーン!

【オススメ度】

★★★☆☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。