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マスコミの興味本位の視線やストーリを作ることに関する批判など社会性を持ったマンガ 『ドクシ―読師― (1)』(樋口大輔)【Kindle・マンガ】

 

【要点】

1:飛行機事故の中、大切な人を失った唯一の生き残り、霞士郎は高校生になった。事故で失った片目を引き換えに過去を視る事ができる不思議な力をもつ。同じく過去に何かがあったフリーライターの水沢悠咲と一緒に生活し、大切な人を奪った男を探す。

2:持っている力で事件を解決するも、強いものによって弱いものが殺されてしまう現実に怒りを抑えられない士郎。事件の時に彼の言葉を信じなかった刑事とも会話をするようになり、何かが待っているのかもしれない。

3:通っている高校ではいざこざを起こしながらも慕ってくれる人もいる士郎。ただ、学校の中に漂う不穏な空気を感じ取る。悪意の塊のような黒いモヤはなにか。不自然に思っていると学校に爆破予告。そして、爆弾が爆発。事件が動き出した。

 

唯一残った遺族へのマスコミの興味本位の視線や亡くなった未婚の母に対するマスコミの一方的なバッシングなど社会性を持った作品。

自分を助けてくれるであろう大きな権力が自らを傷つける事や無視することもある事を伝えようとする。ただ、なんだか物語全体で軽さを感じてしまうのはなぜだろうか。

もっと重さを感じさせることが出来れば更にいい作品になる気がする。

【書き出し】

殺戮者は笑っていた。あの夏、オレは当たり前の日常(しあわせ)を失ったー

【キーワード】

霞士郎

なんで娘を、妻を殺せるのか

水沢悠咲

6年前の航空機墜落事故の生き残り

世間は出来事にお好みのストーリーを乗せる。自分達とは無関係な世界の事、他人事として世間から忘れ去れられる

【引用】

怒ってくれる人がいるってのは幸せな事だぜ。どうでもいい相手にそこまで本気で怒りゃしねぇって

死んだ人は生き返りはしない!!

【手に入れたきっかけ】

Kindleキャンペーン!

【オススメ度】

★★★☆☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。