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いくつもの物語が確かに1つの町の中で起こってるように感じさせてくれる心の中の描写がすごい!『腕貫探偵』(西澤 保彦)【Kindle・本】

 

安楽椅子に座って話を聞いただけで事件を解決してしまう探偵のことを安楽椅子探偵と呼ぶ。

有名どころはアガサ・クリスティのジェーン・マープルやアイザック・アシモフの老給仕ヘンリーでしょうか。読んだことはないんだけど、気になりました。

このミステリーは現代版安楽椅子探偵のような雰囲気。名前も分からない男が座っているのは市民サーヴィス課臨時出張所。そんなものはなかったはずの場所に現れるそれは悩んでいる市民が自分で生み出したかのように困っている人の前に突然現れて問題が解決すると消えてなくなる。

問題を解決してくれるのは今ではみることの少なくなった腕貫をしている影の薄い男。登場人物の名前のユニークさが物語の中に引き込んでくれる。

ホラーっぽさがある話もあり、コテコテのミステリーもあり、社会派っぽい物語もある。1つの町である櫃洗市の中で起こるいくつもの物語が確かに1つの町の中で起こってるように感じさせてくれる心の中の描写がすごい!

【手に入れたきっかけ】

Kindleでキャンペーンで販売されていたのが気になり購入!

【オススメ度】

★★★★☆

【リンク】

安楽椅子探偵 – Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E6%A5%BD%E6%A4%85%E5%AD%90%E6%8E%A2%E5%81%B5

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。