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【本・図書館シリーズ】自由に考えをまとめて発表出来る当たり前の権利を守る図書隊の物語、フィナーレ。 『図書館革命』(有川 浩)

The human eye blinks an average of (2)

【入手経路】

1作目を気に入って、2作目から4作目を一気に買いました!

【概要と感想】

ああ、終わってしまう。こんなに楽しい物語が終わってしまうのか、と寂しくなった。
アニメにもなり、映画化までされた大人気、図書館シリーズ完結。

清々しく読みきりましたが、もっともっと話が続いてほしいと思うのはわがままなのか。

恋愛サブストーリーをまとめた本も出ているみたいだけど、
この物語を好きな理由はメインの「検閲と闘う図書隊」の話が好きだからなので、
恋愛に特化した物語は避けたい。

なので、自分にとっては続編が出ない限り、完全終結と言ってしまう。
「あまちゃんショック」とかあるらしいけど、自分にとっては「図書館ショック」。

読み終わった後には清々しさと少しと寂しさが残る。

テロリストが原発に突っ込み、テロを起こした。方法がある本に描かれていたやり方とそっくりで、
参考にされたんじゃないかと言われ始める。

本と作者が検閲対象になり、作家狩りが始まってしまうかもしれない。
そんな世界にならないために、図書隊は作者を守る戦いに臨む。

本編最後の戦い。駆け引き、ゲリラ戦、諜略、組織力。様々な力・手段を駆使して
検閲を阻止する側と検閲を行う側が本編最後の戦いを行う。

物語は図書隊側の視点で描かれており、検閲を行う側の言い分を書いていない。
その理由は言わないとはっきりと言い切る作者の強さもいい。

終わってしまうのは残念。人が自分の思ったことを自由に表現する権利を守る図書隊の物語、フィナーレ。
主人公と憧れの王子様の物語も決着。

先の物語はそれぞれで考えて楽しもう。

【引用】

場合によっては悪意よりも善意のほうが恐ろしいことがあります。悪意を持っている人は何かを損なう意思を明確に自覚している。しかし一部の『善意の人々』は自分が何かを損なう可能性を自覚していない .(90)

動かないでくださいよ。ここは日野だ (112)

【本へのリンク】

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。