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シニカルな中堅ミステリー作家の日常とミステリー『日曜の午後はミステリ作家とお茶を』(ロバート・ロプレスティ)

 

シニカルって言葉が似合う。でも、シニカルってどんな意味なんだろう。

皮肉屋っぽいイメージで使っているけど、もう少し強めのイメージかも。ミステリー作家に限らず作家は”ふつー”の人よりもひとくせもふたくせもあるんじゃないかって思っている。

この短編集の主人公であるシャンクスもそんな癖のある作家の1人。大切なことじゃないんだけど、シャンクスの妻の名前がコーラって名前。この名前って普通ですかね?

コーラという名前を見ると毎回炭酸がシュワシュワしてる絵が浮かんじゃないます。妻のコーラはロマンス小説(本人は女性小説と言っている)の著者で作家夫婦だけど、シャンクスの方が売れている。シャンクスが日常の中で事件と巡り合う。自分が書く探偵のように事件を解決するなんて作家がやることじゃないと言いながらも解決していく。その理由もさまざまで理由も大切な物語の香り付け。

「シャンクス、~」と「シャンクスの~」という2つのフォーマットで描かれる短編がたくさん。その中でもよかったなぁってはこの4つ。

1)自分が老いていることを突きつけられた「シャンクス、強盗にあう」
2)ミステリーウィークエンドというそこそこ知られている類のイベントをとりあげた「シャンクス、殺される」
3)ホラー嫌いが裏テーマとなる「シャンクスの怪談」
4)母校でのお話である「シャンクス、スピーチをする」

この4つが好きなのはシャンクスらしさともいえる”シニカル”な感じが全面に出てきてるからなのかも。ミステリーなんだけど、紅茶を呑みながら作家の日常としてまったり読むのが似合いそうな作品だったりします。

【読んだ直後の感想】

【手に入れたきっかけ】

「本が好き!」というWEBサービスの献本で

【オススメ度】

★★★☆☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。