まっすぐに不器用な3人が駆け抜ける。
世の中には天使のような悪魔もいれば、悪魔のような天使もいる。この本に出てくる3人は悪魔なのか、天使なのか。1つ言えるのは聖書に出てくるような純粋な天使でもなければ、純粋な悪魔でもないということだろうか。
悪魔のように見える人間であっても実は天使なのかもしれない。天使のように見える人間であっても心の奥では何を考えているか分からない。実は悪魔の心を持っているのかもしれないのだから。
なけなしの金は奪わない詐欺師・谷川涼一、25年間住職不特定の男・松岡捷、過去に何かありそうな元刑事・染井義信。それぞれがやりたいことをやり、世間の片隅で生きてきた。すがすがしいまでの爪弾かれもの達が、それぞれのこだわりを持って生きていた。そんな3人が山奥のブドウ農家で交わった。
松岡の実家のブドウ農家にいい感じの男がやってきて、仕事を手伝い始めた。そんな男を見て、心配になった松岡の妹は兄の元へ助けを求めに来た。兄はヒモとなっている女の家で出会った谷川に事の相談をする。松岡を養っている女は染井に事を相談し、操作するよう依頼する。
思っている以上に事は大事になり、3人はチームを組むことになる。もちろん、それぞれはチームを組んでいるつもりはないけど、一緒に行動し、大きな敵と相対する。
決して正義の味方ではないけど、悪と戦う。現実世界はキレイ事だけじゃない。大切なものを守るために戦う時にはキレイ事だけじゃすまないこともある。そんな時にキレイじゃないことにも手を出してまで戦うのか、キレイ事にこだわるのかはそれぞれ次第。
この本に出てくる3人は戦うためにそれぞれの信念の中であればどんな手も使う。それが正しいか正しくないかは断言できないけど、かっこいいと私は思うのです。
【引用】
「人生最大の教訓は、愚かな者たちでさえ時には正しいと知ることだ」(ウィンストン・チャーチル)
人前で侮辱されても笑っているような人間は、よっぽどのばかか、腹になにかあるやつだと、死んだ祖父さんがよく言っていた。
「ぼくたちの前世は、揃って天使から蹴り落とされた落第天使じゃないかな」
「勇気を失うことはすべてを失うことだ。生まれてこないほうがよかっただろう。」
【手に入れたきっかけ】
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小檜山 歩
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