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神を見ることができる薬があったら飲みますか? 『迷宮の天使』(ダリル・グレゴリイ)【本】

 

今あるどの宗教よりもストレートに怪しい薬の広告のようだけど、そんなことを考えさせられたSF小説。

舞台は近未来の北米。主人公のライダ・ローズはとある事件によって施設に入れられている。施設に入れられる前は医薬品を開発するベンチャー企業の初期メンバーとして何人かのメンバーと薬を開発していた。

その薬こそは使い続けると神を見ることができる代物でこの薬が原因(?)でライダが施設に入れられることになる事件が起きてしまった。

会社のメンバーたちはその薬を封印することを約束したはずが、その薬が引き起こした症状と似たような症状を引き起こした少女の話を聞くことになる。

ライダは昔の仲間のうちの誰かが何らかの目的で約束を破って薬を作っていると考え、調査へを動き出す。その中で犯人探しあり、人間ドラマあり、SFっぽいかっこいいツールありでそこそこ楽しめる作品になっている。

改めて最初の問いに戻る。

神を見ることができる薬があったら飲みますか?

物語に出てくる薬はオーバーユースすると大変なことになるし、同じ薬だったら飲みたくはないと思う。でも、人それぞれに違った神様が現れて体に大きな害がなければ飲んでみたいと思ったりする。

いや、でも、一回見てしまったらその世界から抜け出せなくなるかもしれない怖さもあるし、やめたといたほうがいいというのが一応の私のあるべき答えだろうか。

そんなことをぼんやりと考えさせられた作品。



【手に入れたきっかけ】

「本が好き!」というWEBサービスの献本キャンペーン!

【オススメ度】

★★★☆☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。