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【本・新書】「法学とは何か?」という質問に答える時に最も薦めたい一冊 『キヨミズ准教授の法学入門』(木村 草太)

 

キヨミズ准教授とキムラ先生と一緒に法学について知ることが出来る新進気鋭の若手法学者が書いた一冊。
読みやすく、法学だけでなく、社会科学全体についてもざっくり知ることが出来ます。

【入手経路】

お気に入りのラジオ「TBSラジオ:session-22」のPodcastに著者の木村さんが出ていて、
新進気鋭の法学者と紹介されていたので、気になって購入!

【概要と感想】

学区で一番偏差値の高い学校の2年生で図書館が好きな少年、
キタムラくんはお気に入りの喫茶店(高校生なのにお気に入りの喫茶店があることが驚き!)に入る。

そこで近くにある名門大学、港湾大学で法学を教えているキヨミズ准教授とキムラ先生と出会う。
キヨミズ准教授は基礎法の先生で、専門は法哲学。キムラ先生は実定法の先生で専攻は知的財産権とのこと。

基礎法とか、実定法とか、法哲学とか、知的財産法とかの意味はこの本を読めば理解できるのでご安心を。

ともかく出会った3人は喫茶店を皮切りに、動物園、高校の講堂、学園祭、夜の大学で法学について学ぶことになる。
学ぶ内容は、法的三段論法から始まり、社会科学それぞれの分野(政治学、経済学、社会学、法学)の比較、
法解釈について、法学部の人の進路と社会で法学はどう役に立つのか、ローマ法から現代の法律までといった感じ。

「法学とは何か?」という質問に答える時に最も適した本じゃないかとまで思う。
まあ、大学時代には法学に関する授業を受けたのは「日本国憲法」ぐらいなので、なんとも言えないのですが、オススメです。

社会科学に興味のある高校生、いや、大学で何を勉強しようか悩んでいる人全てが読んでためになる本です。

最後の章ではキヨミズ准教授とキムラ先生それぞれから法学に関する本と
なんでもいいから面白い本をいくつか紹介する手紙もあってブックガイドとしても使えます。

読み終えて気になるのが、キヨミズ准教授とキムラ先生のモデル。著者は一人で日本国憲法が専門。
キヨミズ准教授とキムラ先生は著者の中にいる二重人格なのか、片方が自分がモデルでもう片方には別のモデルが居るのか。

 

【引用】

その分野の本を読んで、もっと知りたい、考えたいと思うのなら、それは自分に向いているということだ。逆に、その分野を勉強してみてワクワクしないなら、その人がどんなにIQが高くても、記憶力が良くても、向いていない、ということなんだろう。(290)

自分が心から楽しいと思えることをやるのが一番に違いない(290)

【キヨミズ准教授とキムラ先生オススメの本たち】

 キムラ先生オススメの法学本

自分の本を薦めるところがおもろい。

知っておかないといけないんじゃないかな!?ということで。

会社に所属している人間として知っておく必要が…

キヨミズ准教授オススメの法学本

テルマエ・ロマエ風味の法律に関する小説が入っているとのこと。

キムラ先生オススメのなんでもいいから面白い本

空気によって出来る環境についての講義。

複雑な悲しさを描く文学。

世界史の教科書と一緒に。

キヨミズ准教授オススメのなんでもいいから面白い本

不条理さが群を抜いている。

『伝奇集』(J.L. ボルヘス)

「バベルの図書館」がオススメとのこと

 

※全て乗っけると大変なので、いくつか抜粋しました。

【本へのリンク】

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。