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自分が苦手な女性ってこれだわ…『烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ』(阿部智里)

 

これだといいながらもどんなの?と聞かれてもはっきりと言い表せない難しさ。でも、これですわ。好きではないといえばいいのか。

女性の趣味が少し変わっていると言われる。今の奥さんがとっても変わっているわけでもないけど、優等生的ないい子とはちょっと違ったりする。そもそも優等生的ないい子があんまり好きじゃないということもつながってきた。

八咫烏が暮らす日本の平安時代のような世界(女房なんかも出てきました)である山内でのお話は前にシリーズの第2作目である『烏は主を選ばない』をご紹介したけど、そもそもの始まりはこちら。

シリーズの第1作目がこの『烏に単は似合わない』なんです。2話から先に読んでもよかったのかといえばよかったんじゃないかと。主は選ばないの解説にも書いてあるように1作目と2作目は同じ場所、同じ時間軸の物語を視点とテーマを変えて描いてるんです。物語が裏表になっていることもあって、こんなつながりなのかぁとなりますわ。

2作目はぼんくらとよばれる北家の雪哉が宗家の皇太子に仕えた間のお話だけど、こちらは皇太子の妻となるためにしのぎを削る4人の姫たちのお話で女性同士のバチバチとそれぞれのお家の意向が入ってくることもあってドロドロ度が増してる。

最後まで読んで、この女性が苦手だと思ったんだけど、どの女性かはぜひ、読んで確かめていただけたら。

これだけは言っておこう。私は、悪意が無ければ、全てが許されるのだと知っている者を、決して許すことは出来ない。許すべきではないと思っている。

とある人のこの言葉に自分の気持ちが重なった。

【手に入れたきっかけ】

奥さんが読んでいると聞いて読んだら面白かったので

【オススメ度】

★★★★☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。