【要点】
1:マッキンゼーでキャリアをスタートし、Google・リクールトなどの10回の転職を経て楽天の執行役員となっている著者がBtoCのWEBビジネスの概論を記した
2:インターネットが世界を変えた理由は空間と時間の制約を取っ払って世界中を結んだから
3:WEB上で人を集めることにはとてつもない大きなコストがかかるため、Googleが儲かり、Googleもどうやって人を集めるのかに大きなコストをかけている
BtoCのWEB・ITに関わっている人でインターネットとビジネスがどうつながってきたのかの概論を学びたい人には参考になるかもしれない一冊。
BtoBで仕事をしている自分にとっては乗っている話がどうBtoBにつながっているのかを一度考える必要があるけど、ヒントになりそうなエッセンスは詰まっている。
「Amazonと楽天ってやっていることは似ている気がするけど、結局何が違うの?」とか「怪盗ロワイヤルとパズドラってどう違うの?」と聞かれた時にそれなりにまとまった答えを返すためのヒントがある。
ぼんやりとなんとなく知っているものだからこそ、説明をするのが難しい。誰でも気軽に使えるようになり、プレイヤーがたくさんいるからこそ大枠で考えるのが難しいWEBサービスを鳥の目で丁寧に説明しようとしている。
「現代WEBサービス概論」という科目の教科書はこんな本なのかもしれない。
【書き出し】
どうやら私の経歴は、初めて会う人にはなかなかに興味をそそられるもののようです。 最初に就職した会社はマッキンゼー&カンパニーで、私はそこでコンサルタント部門のビジネスアナリストとして、経営コンサルティングをしていました。その後、NTTドコモの常勤コンサルタントとしてiモードの立ち上げに関わったり、リクルートで「リクルートナビキャリア」を立ち上げたりと、都合10回の転職を重ねました。
【キーワード】
インターネットの最大の特徴は、空間(距離)的、時間的な制約なしに世界中を結ぶ、ということ
1 ユーザのインテンションを先鋭化させて正しく把握する 2 そしてそのインテンションに基づいて最適なものを提示する
Googleのお話からスマホゲームへ
オープンソースのメリット
楽天とAmazonの違い
【引用】
ユーザがお金を払うかどうかは、情報の対価だけでなくて、その情報を調べる時間や支払いにかかる時間、手間、そういったトータルのコストに見合うかどうかで決まります。情報そのもののコスト、その情報を探すための探索コスト、情報を手に入れるために必要なコスト。この三つを合わせたものが、価格に見合うかどうか
一人の女性と仲良く暮らしていたけれど、あるときいざこざが起きたとします。本質的にはその人は損切りして、次の人に移った方が投資としては有効なのだけれど、今までその人にかけてきた時間を考えると踏ん切りがつかないことがある。これもサンクコストです。
【手に入れたきっかけ】
Kindleキャンペーン!
【オススメ度】
★★★☆☆
小檜山 歩
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