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現地の生き生きさと書き手の生き生きさ、そして、世界を自分の目線で考えている文章で自分も旅に行きたくなる 『ガンジス河でバタフライ』(たかの てるこ)【本】

 

愛聴しているTBSラジオのPodcast「荻上チキ Session22」の前身番組「Dig」で話していたのが気になり、購入した若手女性作家の紀行録。

現地の生き生きさと書き手の生き生きさ、そして、世界を自分の目線で考えている文章で自分も旅に行きたくなる。

旅の生き生きさとそれぞれの国の現実と日常と

この旅は筆者が20代で大学生の頃。旅先はアジア、終着点はインド。旅の中で現地で起こったハプニングから日本にいると目にすることのないその国の現実まで幅広く描かれる。

おしっこがもれそうでアジアの広々とした大地の木の近くで結構な人に見られながらした放尿の話からとても優しいインドのお母さんが見せたカースト制度の厳しさまで。

旅で感じられる楽しさからなんとも言えない気持ちまで余すところなく伝えてくれる。その中でもハプニングっぽい出来事が多いのは旅先の人の優しさだけじゃなく、作者のキャラの良さがあるんでしょう。

日常に帰る。

旅は非日常だからこそ、それが終われば日常に帰ることになる。旅先ではいろんなことを感じる。貧困や政治的な話など、自分でなんとかしたい問題がありつつも、何も出来ない自分が揺れ動かされることもあるでしょう。

でも、そんな自分にも日常があり、帰る場所がある。

生まれた国が違うだけでどこに住んでいようがそこにはそれぞれの日常があって生活がある。相手を知らない人、相容れない人として避けるより、関わってみた方が楽しくなる。そんなことをまっすぐ伝えてくれる本。

オススメです。久しぶりに旅行に行きたくなる

【書き出し】

旅は、恋に似ていると思う。

【引用】

帰ろう。ときにはウンザリすることもあるけど、まだまだ捨てたもんじゃない、私のあの日常に。

【手に入れたきっかけ】

ラジオに著者の人が出ていて話が面白かったので購入!

【オススメ度】

★★★★★

【キーワード】

一人旅のほうが安全!?

五感がいい感じになる

アジアと旅人になる

グットで通じる

アジアの血

密度が詰まってる国々

カースト制が根付いている光景

放尿、死体が浮いてる

生まれた国が違うだけ

生きるって遅くなったけど考えてみる

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。