総合職共働き人事コンサルのブログ

バナナは広く食べられているのはグローバル企業の先駆けの会社の存在があったから。 『バナナのグローバル・ヒストリー:いかにしてユナイテッド・フルーツは世界を席巻したか』(ピーター・チャップマン)

 

日本だけでなく外国でも出てくる。1年間住んでいたタイでも揚げたり焼いたり。甘いのもあれば甘くなくて主食として食べられるものもある。

世界4位の食料品となっているバナナ。小麦粉と並んで世界中で食べられている。その裏には1つの会社の存在がある。今は亡きユナイテッド・フルーツと言う会社がバナナをここまで広く世界に広めた。そんな会社がどう生まれ、どう力をつけ、どう力を失っていったのかをジャーナリストが丁寧にひもとく。

本の最初で取り上げられるのはマンハッタンの飛び降り自殺。なくなったのはイーライブラックと言う男性でユナイテッド・フルーツと大きな関わりがあった。バナナ帝国を作り上げたユナイテッド・フルーツから自殺者が出るまでになってしまった流れが紹介される。

アップルやGoogleなどの世界で大きな影響力を持つ企業の走りがこのユナイテッド・フルーツ。ナチスドイツやキューバ危機、南米の独裁者政権ともう関わりを持ったこの会社は歴史と共に歩んできた。

権力と共に歩む大企業は、権力が危うくなったり、権力側から放されたときの脆弱性も大きい。政治と関わることのメリットとリスクが伝わってくる。インターネットが当たり前のものとなり、企業によっては多かれ少なかれ権力との関わりを持つ。ユーザのデータ提供もその中の1つだろう。バナナが広まっていたよりも複雑で情報がすぐに広まる今の社会でも起こり得る話なんだろう。

【手に入れたきっかけ】

「本が好き!」というWebサービスの献本キャンペーン!

【オススメ度】

★★★☆☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。