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まだ見ぬ自分の娘がAV女優になりたいと言ったらまずは理由を聞こう。そのうえで 『うちの娘はAV女優です』(アケミン)【本】

 

できていないけど、まだ見ぬ自分の娘がAV女優になりたいと言ったらまずは理由を聞こう。そのうえで目的がお金じゃなくて軽はずみなものじゃなかったらこの本を渡そう。

実際にまだ結婚もしてないし、子どももできていないけど、いま時点の私はこう思った。

10人のAV女優とそれぞれの親との物語。パートナーはいるけど、やっぱりお世話になることもあるAVの世界。ネット第1世代の私たちは橋の下のエロ本でもなぜか家にあったアダルトビデオでもなく、ネットですべてを済ますことができる。

どこかのお笑い芸人が今の若い人たちは過去最高にいろんな動画をタダで見ることができるようになっていて、そりゃ頑張って女の子と付き合ってSEXしようと思わなくなったとか言っていたけどわからなくもない。それだけいわゆる”オカズ”が簡単に手に入ってしまう。

そして、”マスカッツ”に代表されるセクシータレントがテレビに出るようになっている。そして、毎日のように様々なジャンルのAV(今となってはADVDとかABDとかのはずなんだけど、形が変わっても”AV”のままなのはなぜなんでしょうね)が発売されて情報は瞬時に拡散される。

だからこそ、親にバレる(通称:親バレ)は当たり前のように起こってそのうちの7~8割はそれが原因で引退する。

親がDVDの回収を求めてメーカーと裁判沙汰になることも多いとのこと。そんな中で消極的であれ、積極的であれ親にAV女優になる(なった)ことを伝えたうえで活動を続ける(続けた)女性もいる。

裏方としてこの業界に関わる女性がそんな親バレの物語を取材してまとめた1冊。親バレに触れる前提としてAV女優になるきっかけに触れられるんだけど、AV女優になる理由は大きく分けるとお金、エッチが好き(興味があって)、有名になりたくての3つにわけられる。

娘がいて実際にお金に困っていて、お金が原因でこの仕事に尽きたいと言ったら止める自信もない。だからお金で困らないようにはしておきたい。

じゃあ、お金以外、有名になりたいとかエッチが好きとかでこの仕事に就きたいと言われたらどうするのか。考えてしまった。

「ダメだからダメ」の子育てはしたくないと思う自分として明確な止める理由がない。

その時にパートナーがどう言うのかは気になる一方、それまで自分が育ててきた子どもがはっきりとした決心を持っていると感じたらこの本を読んでもらったうえで止めはしないかもしれない。

実際に娘ができたらそんなことは口が裂けても言えないかもしれないと前提をおいた上でそんなことを思った。

それだけ10人の女性たちの話には現実味があって軽蔑もできないし、認めたいと思った。そんな自分は親になったらいけないのかな。

また、親になることを考えさせられた。


【手に入れたきっかけ】

「本が好き」というWEBサービスの献本キャンペーン!

【オススメ度】

★★★★★

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。