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拍手だけでもプロレスの熱気は会場にあった。諏訪魔と芦野の戦いのすごさ。「全日本プロレス 2021 NEW YEAR WARS 2021/01/24@後楽園ホール」

コロナが流行する前にはそこそこプロレスを会場で見ていたけど、コロナで自粛ムードになってからはネットで中継を見るぐらいに収めてしまっていた。中継では新日本プロレスだけではなく、スターダムやNOAHなど他の団体を見るようになってプロレス熱自体は覚めることはなかったのだけど、現場に行ったとしても声を出せない会場でそんなに盛り上がるのかということを思ってしまって足が遠のいていた。最後にプロレス観戦をしたのはレッスルワンの最後のビッグマッチであり、結果的には解散前の最後のお客さんを入れた大会であった大田区総合体育館大会だった。

WRESTLE-1最後の宴はハッピーエンドでエピローグへ。最後まで武藤敬司が鍵を握る。「WRESTLE-1 2020年3月15日@大田区総合体育館 WRESTLE WARS 2020」

気にはなっていたけど現場に足を運んでこなかったプロレス生観戦だけど、全日本プロレスで諏訪魔選手と芦野祥太郎選手の三冠ヘビー級戦が開催されるという記事を読んでからこれは行ってみたいということで久々のプロレス生観戦に行ってみたら、盛り上がりに欠けるのではないかと思っていた大会は一切なかった。

拍手とテーマ曲でグッと来る

そういえば自粛前の盛り上がりの半分は拍手や手拍子などの声を出さない応援だったなぁと改めて思いださせてくれた。もちろん、盛り上がりの半分であるコールであったり気の利いた掛け声はなくなっているので元々のプロレス観戦体験と同じとは言えないのだけど、一箇所に集まっているファンが一斉に同じルールでテレビを使用することによる盛り上がりは変わっていなかった。大会中に2回ほどホロリとくるタイミングがあったのだけど1回目が全日本のテーマでの拍手をするオープニングだった。おなじみのテーマ曲に合わせて同じルールで会場の全員が手拍子をして期待感を高めていく。

そんな時間があることを忘れてしまっていたことをその場にいて初めて感じた。 テーマ曲に合わせて手拍子が合うだけでこんなに盛り上がるなんてと久しぶりに感動させてもらった。

仕掛ける全日本プロレス

他の団体もコロナの中で様々な仕掛けをすることでプロレス界全体が盛り上がっていこうとしている中で全日本プロレスも仕掛けているように現場では感じさせてもらった。新日本プロレスに次いでDDT、NOAH、ドラゴンゲート、大日本プロレスなど様々な団体とともに業界2位の座を争っている中で 団体の歴史としては新日本プロレスよりも古いながらも最近は大きな会場でのビッグマッチの回数は他の団体よりも少なくなってしまっている全日本プロレスだが諏訪魔と宮原健斗を中心とした試合は熱い。

歴史がある中で葛西純やヨシタツなどの新しい刺激が入りつつ、和田京平レフリーや渕正信選手など歴史を紡いできた人たちが屋台骨を支えていることを感じさせてくれた。次の流れもCIMAの世界ジュニア挑戦に始まり、石川修司の葛西純とのハードコアマッチ、佐藤耕平の諏訪魔の三冠ヘビー級王座への挑戦とフリーの選手との融合がうまくいっていると感じさせてくれた。

強さをぶつけ合うことの尊さ

プロレスの形が変わっていく中ですげぇと思わせる強さを見せてくれたのが今回のメインイベントだった。華やかで見ている人たちがかっこいいと思わせるようなプロレスやキャラクターを全面に押し出した戦いが日本でも 主流になりつつ中でプロレスラーの動きや体つきの力強さで見せられるようなレスラーの代表格が現三冠ヘビー級王者の諏訪魔だろう。アマレスのバックボーンを持ち分厚い肉体で相手をなぎ倒していく姿は昔のプロレスラーには多くいたのかもしれないが、最近のプロレスラーには少なくなってきているからこそ希少価値が上がっている。

その諏訪魔を尊敬して戦うことに対して喜びを感じているのが今回の挑戦者であり、なくなってしまった団体であるWRESTLE-1のエースであった芦野祥太郎でだった。試合前の煽りVTRではWRESTLE-1に対する想いを語るシーンがあり、諏訪魔のこれからの全日本プロレスを作っていく思いと重なってホロリときてしまった。芦野祥太郎が自分のめざせプロレスは宮原健斗のものではなく諏訪魔のプロレスに近いというのはプロレス館のぶつかり合いとしてもこれから続いていくものになるのかもしれない。試合は諏訪魔が貫録を見せて勝利したのだが、前半に芦野が繰り出した

エグいドラゴンスクリューであったり場外での足責めをした上でのアンクルホールドの説得力はピカイチだった。

 

コロナの中でも生プロレス観戦っていいなぁと思わせる大会だったので月に一度ずつぐらい見ていこうと思わせる大会でした!

【アルバム】

 

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。