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武藤敬司が闘い続ける価値と挑んだ丸藤正道の受けの美学「CyberFight Festival 2021@2021年6月7日 トリプルメインイベントⅢ GHCヘビー級選手権試合 武藤敬司VS丸藤正道」

歳を重ねるごとにさらにオーラが増し、58歳にもなってなおさいたまスーパーアリーナのメインイベントを張ることができると感じさせた武藤敬司の凄さに対して歴史に勝つことは難しいながらも闘い続けている丸藤正道の凄さもあった。

色っぽさ、自分をうまく魅せる天才

 

相手よりも自分をどうにかしてうまく見せようとするスキルは生き馬の目を抜くようなリングの上で生き抜いてきた武藤敬司の処世術なのだろう。表情一つとってみても相手よりも自分を見るように仕向けることができる。

メインイベントでは負けたものの手術した後はやってはいけないと言われていたムーンサルトプレスをやってしまうところも武藤敬司らしさを存分に感じさせる。相手にとってはたまったもんじゃないのかもしれないけど、いちプロレスラーとしての価値はこうやって保っていかなければならないという誇りすらも感じてしまう。

丸藤正道は受けながらも存在感で戦う

三沢光晴の受けの美学をなくさないためにも武藤敬司とは似ている部分もありながらも受けで相手を引き出すうまさも持っていることを感じさせる試合だった。若手として派手な技を多く使っていた丸藤が円熟味をまして表情と雰囲気に対してキレで対抗していたのが印象的だった。

ラストの表情はメインを締めることができた安堵感もあったのかもしれないとも思わせてくれた。

大会場のメインイベントとして文句なしのしっかり締めた試合だった。

CyberFight Festival 2021

https://www.ddtpro.com/results/16009

秋山準がヨシヒコに抱かれ、丸藤が支え、山下が締めた幸せプロレスアリーナ「CyberFight Festival 2021@2021年6月7日」

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。