新日本プロレスが一般向けの娯楽になりつつあると改めて感じて、嬉しくなると共にちょっと寂しくなった時間。
2014年、1.4・新日本プロレス・東京ドーム大会・WRESTLE KINGDOM 8を観戦しました!
東京ドーム大会は初観戦ということもあり、3000円の2FスタンドB席からの初観戦でした。
3,000円分の価値があったかと聞かれるなら、迷わずあったと答えます。
試合はもちろんのこと、映像や音響、ステージの仕掛け、入場の華やかさなど、全てが今まで見たどの大会よりも桁違いのスケールで最高のエンターテイメントでした。
柴田勝頼の大ファン、後藤洋央紀ファンの自分としては柴田VS後藤の試合は声を出させて頂きましたよ。ただ、会場の一体感は両国の方がいいですかね。
ベストバウトは柴田VS後藤、次点が中邑VS棚橋でした。内藤はやっぱり、厳しいですかね。一緒に観戦したパートナーも「スケールの小ささが伝わってくる」とバッサリでした。言わんとしてることがわからんでもないです。
加えて気になったことを羅列します。
ゾンビ化したプリンス・デヴィットはどうしたのか。カイジ並みの「ざわざわ」がドームを包みました。
バッドラック・ファレは恐らく、今年、ブレイクするでしょう。迫力のある試合の出来る外国人選手がまた一人覚醒した気がします。
グレート・ムタは小さくなったなぁ、とちょっと寂しく。
てな感じです。
一番言いたいことは最初にも書いた、 新日本プロレスが一般向けの娯楽になりつつあると改めて感じて、嬉しくなると共にちょっと寂しくなったってことです。
今回の東京ドーム大会、外野席とアルプススタンドは客入れなしでしたが、2階スタンドは最後列まで満席、1階もアリーナもそんな感じだったと思います。
3万5000人がプロレスのために東京ドームに集まったのですよ。自分がプロレスを見始めた2004年からの10年間で一番プロレスが盛り上がっている気がします。
嬉しい事です。プロレスファンが少しずつバカにされずにプロレスのことを語ることが出来る時代が来ている気がしてたまりません。
ただ、昔のプロレスはなくなりつつあって、新しいプロレスが受け入れつつあるんだと思います。
それは「分かりやすい」プロレス。
新日本プロレスがまさにそうで、棚橋のハイフライフロー、中邑のボマイェ、オカダのレインメーカー、内藤のスターダストプレス、後藤の昇天・改と、必ず必殺技で決着がつく分かりやすいプロレス、この必殺技を食らうか喰らわないかの攻防がメインの試合。
ちょっと奥深さがなくなっている気がしなくもなく、昔からのプロレスファンにとってはちょっと寂しいのです。
メインと中邑VS棚橋の試合。ボマイェとハイフライフローを1回ずつ返して、棚橋はテキサスクローバーホールドからスタイルズクラッシュ、ハイフライフロー2連発で決着をつけました。そんな決着ではなく、昔からの2人の関係を表すような棚橋の丸め込みや中邑のランドスライド・腕十字などのやりとりがあっても良かったんじゃないかと思ったのです。
ただ、それは昔からのプロレスファンだから思うことで、今のプロレスファンからすると昔からの物語とか知らんよ。分かりにくいッて感じで、敬遠されるんだろう。昔、後藤とのIWGP戦で棚橋が決めたようにテキサスクローバーホールドでギブアップ決着なんてことはドームではあり得なかったんでしょう。
なんだか、ちょっぴり寂しいです。
最後に一言。
良い大会だったと思うよ。でも、長え!17時開始の22時終わり。5時間の興業って…
小檜山 歩
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