購入はないかな。資料としていくつかのページをコピーするぐらい。「データの罠世論はこうしてつくられる」

小檜山歩

13年前

またまた、卒業論文作成のために読んだ世論調査に関する本。大学で借りた本なので良ければ買おうと思ったけど、まあ、購入はないかな。資料としていくつかのページをコピーするぐらい。
かなりのマスコミ嫌いな雰囲気の著者。世論調査自体の知識というよりは、個別具体的な事例への考察を単発でいくつか行っているものの寄せ集めという感じ。
一冊の本としては不十分な感じがしたけど、資料の1つとしては使えるのかもしれない。そのデータはこの著者の主観による選別がかけられていると思うことと、そのデータや世論それ自体の分析はほとんどない。その物足りなさで☆2つ。
読売新聞が消費税率値上げの世論調査を行った際の質問の不公平さを批判し、調査方法の紹介やインターネット調査についての分析は１つの議論の材料として有用。昔あった番組視聴率調査会社のニールセンとビデオリサーチの数字の比較はどんだけ視聴率がゆるぎものないものではないことを示している。

データの罠世論はこうしてつくられる (集英社新書)

田村秀 / 集英社 ( 2006-09-15 )

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