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自民党が昔言われていた、“保守”から離れている今こそ読み返しておく価値があるのかもしれない。『美しい国へ (文春新書)』

期末レポートのためにはるか昔に読んだ新書であるこの本を読んでみた。
2006年に小泉純一郎を引き継いで首相になったこの安倍晋三がその年に出した新書。
1年後には辞めてしまうが、その安倍晋三という政治家の考え方が
詰まっていると言っても過言ではない。
自らを「開かれた保守主義」であると語り、祖父である岸信介や
大叔父である佐藤栄作の話も入れ込んだ上で、自分の立場を語っている。
自民党の中でも消えつつあり、小泉は絶対に違った保守本流を一身に引き継いでいるのが
この人なのかもしれない。と思った。
日本は昔からあり、国柄が天皇制であり、寛容な心は日本人の特徴の1つであると話し、
“しっかり”した家族のモデルを語る所でなどまさにそうなのかもしれない。
もちろん、その意見には賛同しかねる所はあるだろう。私にとってもおかしいだろ!
と言いたくなる箇所は山ほどある。でも、こういう考え方が戦後、日本を動かし、
それが途絶えそうになっている今、読み返しておく価値があるのかもしれない。
自民党が昔言われていた、“保守”から離れている今こそ。
とりあえずの☆3つ。

安倍 晋三
文藝春秋 ( 2006-07 )
ISBN: 9784166605248

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。