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自分の言葉で、映画を語る手助けにするのもいい。 『松本人志のシネマ坊主』

本から引用すると、「日経エンタテインメント19996月号~2002年2月号」でダウンタウン、松本人志さんが書いた映画についての連載をまとめたもの。
毎回、いくつかの映画を紹介し、それを☆10コ中、いくつか。ということで評価する。連載されていた時期の映画なので、今からだいたい10年ぐらい前の映画評。
いろんな映画を知ることができるけど、それ以上に、①連載期間中に放映されていた、松本人志、中居正広のドラマ「伝説の教師」の裏話を読めること、そして、②映画評を通して、松本人志さんがどう笑いを捉えていたり、価値判断の基準を持っているのか。を知ることが出来るのは売りだろう。「伝説の教師」については自分がとても好きなドラマだから尚更思う。
「ライフ・イズ・ビューティフル」について、

P8 僕がめざしている「笑い」の境地に近いものがありますね。客にしてみたら、笑っていいのか、泣いていいのかわからんとこ。笑いと泣きの比率が6対4みたいな微妙なバランスですよ。

と言ったり、
「グリーンマイル」の話の中で、

P73 いい人間と悪い人間がはっきりしてる映画って、好きじゃないんですよ。人間って、ホントはそんなんじゃないですから。もっと複雑なもので、この映画みたいにはっきり善悪を分けてしまうのは、僕は好きじゃない。でも、こういう映画のほうが、世の中では受け入れられるんでしょうけどね。

と述べているのも、

P101 1回見ただけでオッケーという感じにはならないものを、どうしてもつくってしまう。

と言うことも、映画について語っているとともに、自分のことについて語っているんだと思う。
そして、自分を

P135 笑いを知り尽くした僕

と言い切れる事も凄い。と率直に思う。そんな松本人志の10年前の心に、今もあまり変わってない気がするけど、触れられる映画評集。まあ、松本人志入門書としても、ドラマ「伝説の教師」好きにも、10年ぐらい前の映画探しのためにも☆4つ。
そして、

P25 なんで自分の目で映画を見ないのかなあ、ほんまに困りもんですね。

と言われないように、自分の言葉で、映画を語る手助けにするのもいい。

松本 人志
日経BP出版センター ( 2002-01-31 )
ISBN: 9784822217334

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。